世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回は以前に紹介した
システマと同じく、ロシア発祥の格闘術・サンボが軍隊格闘術として発展した
「コマンド・サンボ」について調べていきます!
コマンド・サンボとは
前述のようにサンボには
「実践的格闘術としてのサンボ」として進化した
「コマンド・サンボ(コンバットサンボ)」と、
スポーツ競技としての「サンボ」の二種類があります。
元々は帝政時代のロシアにおいて、サハリンから神学生として日本に渡り、講道館にて嘉納治五郎のもとで柔道を学んだワシリー・オシェプコフが興した格闘技の一つ。
打撃技を使用せず、投げや関節のみで戦う格闘技でした。
コマンド・サンボは
旧ソビエト連邦の軍隊で採用されていた
徒手軍隊格闘術。
ベースはサンボですが、刃物への対処法や立った状態での関節技、打撃技が入った格闘技です。
日本では
"60億分の1の男"エメリヤーエンコ・ヒョードルや現役軍人としてデビューした
セルゲイ・ハリトーノフといった格闘家が有名ですね。 ちなみに
ロシア大統領のプーチン氏もサンボの有段者です。
コマンド・サンボの特徴
コマンド・サンボにはさまざまな技がありますが、中でも
関節技は戦場格闘術として非常に優れており、重点的に訓練されています。
投げ技、打撃、キック等、格闘技のあらゆる技を使いますが、最終的には関節技等で相手をコントロール、倒すことを目的としています。
相手と対峙するときには強く要求される注意点があり、それは
「状況を正確に判断する」ということ。
相手が身につけている物品、年齢、体格、表情、構えなどを見て、どうやって制圧すべきかを判断します。
「絶対に自分が怪我をしないこと」をモットーとし、相手をいかに素早く戦闘不能にするかが重要になり、投げながら相手の間接を外したり、骨を折ったりという技も存在します。
考察
コマンド・サンボが
得意なのは組んだ状態からの関節技、絞め技で、武器を持った相手も想定しているため通常の格闘技に比べ特殊な動きが多いです。
柔道の技を取り入れている動きも多く、柔道にはない関節技などを使用すれば
組み合ったときにはかなりの強さを発揮できるでしょう。
一方、タックルから寝かせてポジション取りをするような格闘技ではありませんので、
柔道やレスリングなど寝技を使う格闘技には相性が悪そうです。