世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回は日本の国技、
「相撲」について調べていきたいと思います!
相撲の始まりは古く、弥生時代にはその原型があったと言われています。
それが段々と形を変え、江戸時代に神社やお寺の修繕費を集めるために始まった
「勧進相撲」が現代の相撲の基礎になります。
武芸としてだけではなく、神事としても発展。
四股は土の中の邪気を払い、横綱が巻く注連縄は神さまが占有している神聖なものであることを示しています。
格闘技として見れば、裸に極めて近い状態で道具を使わずつかみ合い、相手の体を倒しあうことを競うレスリング系統の競技です。
英語では
「sumo(スモウ)」または
「sumo-wrestling(スモウ・レスリング)」と表記され、常に前に出て押すことを重視するところが特徴です。
力士の特徴はなんといってもその巨体。
よく太っている人を「関取」なんてからかう人がいますが、力士は太っていだけではありません。
脂肪の下には硬く鍛えられた筋肉があり、
現役時代の琴欧州は体脂肪率が10%程度だったそうです。
また、土俵から出たり倒れてしまったら負け、というルールから足腰も非常に鍛えられており、他の格闘技と比べても非常にタフネスさに優れています。
その下半身の筋力を一気に込めた立ち上い最初の
「ぶちかまし」は2トン以上の衝撃があるそうです。
力士は確かに強い。
しかし、総合格闘家も強いのである。
総合格闘技ではダウンを奪うか、ギブアップを奪うか。この二つのゴールに向かって逆算していくことになります。
しかし相撲には総合格闘技に直結する技術が無く、全て一から構築しなければならないため、他の競技と比較すると相対的に適性は低いと言わざるを得ません。
例えばダウンを奪うためにはパンチやキックといったスタンド状態での打撃技術が必要ですが、張り手や突っ張りをそのまま持ち込むことは出来ない。
相撲と総合格闘技では間合いが異なるからです。
前に出てこない相手に間合いを詰めたうえで相手よりも早く当てることを考慮すると、パンチやキックの方が適性が勝っているのでこれを覚えなければいけません。
そして当然それを当てるための、間合いを詰める技術も必要です。
ギブアップを奪うには関節技が必要ですがが、相撲には閂(かんぬき)など、繋ぎの技術は有ってもそれだけで極められる技はありません。
そして更に力士に致命的に欠如しているグラウンド技術については一から身に付ける必要があります。
総合格闘家であれば間違いなく弱点であるグラウンドに持ち込むことになるでしょう。
何故なら相手はグラウンドの素人。これを狙わない手はありません。
力士が強いのは間違いない。
しかし総合格闘技ルールであれば、適応するための技術を時間を掛けて身に付けねば苦戦するのもまた間違いではありません。