世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回は日本の警察が使う逮捕術の基にもなっている『日本拳法』の強さについて調べていきます!
日本拳法とは
1932年に澤山宗海が大阪・関西大学で
『大日本拳法』を創始したことに始まります。
比較的新しい格闘技ですが、それまでは拳を使った格闘技の修行者が自由に突きや蹴りを繰り出す稽古は極めて危険で、流血沙汰が絶えませんでした。
この状況を打破するため、当時関西大学の柔道部だった澤山宗家は、安全に、そして
自由に打ち合えるよう防具を開発し完成させたのが日本拳法です。
日本拳法の技術は、格闘術において人間が持つ
本能を活かした戦闘術です。それを証明するかのごとく自衛隊の戦場で戦う徒手格闘技や警察官が犯人を取り押さえる際に使う
逮捕術の基になっているのが日本拳法の技術です。
総合格闘技としての日本拳法
日本拳法の看板技は、
直拳(ストレート)と直蹴(フロントキック)です。
さらに日本拳法には投げ技があり、突きや関節技も存在。
日本拳法の試合とは、殴って蹴って倒してまた殴るという、現代の総合格闘技のようなルールで行われます。
ある意味、もっとも見栄えを切り捨て、
実を取った武道だと言えるでしょう。
試合形式は3分3本制がメジャーで、
面や胴に有効打撃が入れば1本。2本先取か制限時間後有効本数の多い先取が勝利となります。
このため、フルコンタクト空手のように、殴り続け蹴り続けという試合にはならず、伝統派空手の読みあいのような要素があります。
考察
日本拳法は前述のとおり現在の総合格闘技に最も近い格闘技だと言われています。
これは
突く、蹴る、投げる、寝技の全てが競技ルールに含まれており、かつ、曲芸のような技術が、体系から大胆に排除されているためです。
競技スタイルも、比較的現実的なシーンに近いものとなっています。
攻撃は多様性に富み、「踏み蹴り」「波動突き」と呼ばれる独特な攻撃方法も特徴的です。
踏み蹴りや4点ポジションからの頭部への膝蹴りなど寝技での打撃技がルールに組み込まれ、その技術が体系化されているのは他の格闘技に類がありません。
戦法の幅や、
「直線的な打撃」に非常に優れており、十分な強さが伺えます。
しかし、普段防具をつけていること、競技ルールにおいて防具を装備している箇所への打撃は禁止、など
防御面に関しては脆弱性が見受けられます。
いかに攻撃を受けること無く先手で攻めきれるかが日本拳法勝敗のカギを握っているといえるでしょう。