世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に
『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回は空手などと並んで日本の代表的格闘技
『柔道』について調べていきます!
柔道のなりたち
古くは、12世紀以降の武家社会の中で武芸十八般と言われた武士の合戦時の技芸である武芸が成立し、戦国時代が終わって江戸時代にその中から武術の一つとして柔術が発展
。
明治維新以降、柔術の練習者が減少していた中、東京大学を出て学習院講師になったばかりだった
嘉納治五郎が、起倒流柔術の技を基礎に
人間教育の手段であるとして柔道と名付け、明治15年に
「講道館」を創設したことがはじまりとなります。
柔道の技
講道館柔道の技は
「投技」「固技」「当身技」の3種類に分類される。
試合で用いることができるのは、
投技と固技であり、競技としては投技を重視する傾向が強く、寝技が軽視されてきたきらいがありました。
しかし、寝技を重視した上位選手や指導者らによって寝技への取り組みは強化されるようになり、主に外国選手による捨て身技や返し技と一体化した寝技の技法の普及によって
寝技の重要性が近年では上昇しています。
投技
投技とは、理合いにしたがって相手を仰向けに投げる技術。
立って投げる立ち技と体を捨てて投げる捨身技にわけられます。立ち技は主に使用する部位によって手技、腰技、足技に分かれる。
捨身技は倒れ方によって真捨身技、横捨身技に分かれ、関節を極めながら投げると反則ではないが投技とはみなされません。
固技(かためわざ)
固技には抑込技、絞技、関節技があります。
主に寝技で用いることが多いですが、立ち姿勢や膝を突いた姿勢でも用いられ、固技のすべてが寝技の範疇に入るわけではありません。
固技のうち、関節技は肘以外はあまり採用されず、乱取や試合では肘以外に関節技をほどこすことは反則とされています。
抑込技は、寝技の場面での攻防を続けるためにうつ伏せではなく、
仰向けに抑えるのが特徴です。
絞技は多様な方法が伝わっており、柔道では
「首を絞めることを許す」という格闘技の中でも珍しいルールが採用されています。
当身技(あてみわざ)
当技(あてわざ)とも呼ばれ、急所など生理的な弱点などを突く、打つ、蹴るなどの技であり、
試合や乱取りでは禁止されているが、形の中で用いられています。
考察
今回、柔道の強さについての考察には
「史上最強の柔道家」と名高い
「木村政彦」を参考にしていきたいと思います。
身長170センチ 体重85キロ。全日本選手権13年連続保持。
公式戦15年無敗。
木村の大外刈りは強烈で、この技での失神者が続出のため練習での使用を禁じられたほど。
腕絡みは、どのような体勢でも取ることができ、脱臼する者が続出したと言う。
・
「寝てる間は、練習できないので進歩しない」と、睡眠時間を少なくし、寝ている間でさえイメージトレーニングを行っていた。
・夏の暑い日、師匠の牛島が木村に団扇で扇いでくれと言うと、木村はその場にあった
畳を持ち上げ、それを扇のように仰いで牛島を驚かせた。
・当時の電車のつり革はアルミ製だったが、
悪戯で握り潰した。
など逸話に事欠かない破天荒な人物です。
サンタナの裸でバーリトゥード(グローブ無しの打撃ありルール)での対戦の要求にも応じ、前々日に左膝を痛め、まともに歩けない状態だったにもかかわらず
試合内容で圧倒し、40分戦っての引き分けでした。
柔道は投技のイメージが強く、道着などが無い相手には不利であると見られることが多いですが、前述の様にバーリトゥードルールにおいてもその強さを十分に発揮できています。
現在総合でも使われている組技、寝技は柔道の技を元にしたものが殆どですし、その有効性が理解いただけると思います。
「柔よく剛を制す」その強さは間違いなく
世界最強の一角と言えるでしょう!