第54回目となる今回は、初出から20年以上経つ現在でも新作が作られ続けている名作『機動警察パトレイバー』の隊長・後藤喜一から男前を学んでいきたいと思います。
『機動警察パトレイバー』とは、クリエイター集団「ヘッドギア」が企画・原作を担当した、1988年に発表されたOVA・コミックをはじめとする一連のメディアミックス・シリーズ作品。
メインのロボットが兵器ではなく車両扱いであったり、レイバーのメーカーが登場したり、それまでの作品ではあまりスポットが当たらなかった整備員が強烈な存在感を示したり、エピソードによってはレイバーが全く登場しない…等、発表当時は何から何まで異色の作品。
2013年には「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」という実写版も制作され、今もまだ根強い人気のあるシリーズです。
助言はしてやれ。手助けはするな
○オトコマエポイント
レイバーの初期設定に奮闘する泉を手伝おうとする、篠原に対してのセリフ。
篠原が手伝ってやれば設定はすぐに終わりますが、それでは結局泉は設定が出来ないままになってしまいます。
なんでもさっさと済ませるのではなく、それを使う人間が成長しなければいけません。
チームの長たる人間は、常に後々の事を見据えた動きをする。
そんな「オトコマエ」なリーダーになりたいですね。
よく見極めてから穴を開けないと、どっちに向かって決壊するかわかんないよ
○オトコマエポイント
とにかく行動!というのなんて、誰にだって言えますよね。
ですがガムシャラに動いたところで、思わぬアクシデントに遭遇することも。
「責任はとる!」なんていうのは簡単ですが、アクシデントを起こさないことももちろん重要です。
特に上の立場の人間になればなるほど、自分の動き一つで多くの人間が巻き込まれてしまうことを自覚しなければいけません。
慎重に物事を見極め、最善の方法で被害を最小限に抑える。
それが「オトコマエ」な上司の器というものです。
課長。自分の部下は三度も同じ相手にコケにされるほどボンクラぞろいじゃありません!
○オトコマエポイント
レイバーを標的として度々戦闘を仕掛けてくる謎の戦闘型レイバー「グリフォン」に付け狙われる特車二課。
ある誤報をネタに「グリフォン」をおびき出そうとするが、状況としては勝ち目ゼロ。
課長にその事を指摘され、それでは意味がないと言われた時に返したセリフです。
普段はおちゃらけた後藤隊長ですが、ここ一番では上司に部下を熱くプッシュ。
理屈ではないところで部下を信用する、時にはそんな「熱さ」もオトコマエには必要です。
まとめ
パトレイバーはメディアミックスも含めかなり斬新な作品で、大人気ドラマ『踊る大捜査線』の本広克行監督も撮影にあたりパトレイバーからの影響を受けたとインタビューで述べています。
漫画だけでなく小説、OVA、劇場アニメ、実写版と色々なバリエーションがありますが、各作品において設定やストーリー展開はそれぞれ異なっているので、それぞれに違った面白さがありますし、自分に合ったスタンスで楽しめるのも「パトレイバー」の魅力。
後藤隊長以外にもカッコイイキャラは沢山登場するので皆さんも是非「パトレイバー」で「男前」を磨きましょう!