新富士の飛行場に、
「飛行機の神様」と呼ばれる“92歳の現役日本人パイロット”がいる。名は高橋淳。
パイロット歴は70年、
世界最高齢パイロットとして、ギネスブックにも認定されています。
すごいのは年齢だけじゃない。
専門の小型機をはじめ、50種類以上の飛行機を乗りこなす高橋さん。
華麗な操縦テクニックは90歳を超えた今でも健在で、その高い技術にプロ、アマ問わず教えを乞う人が後を絶たず
自衛隊にも呼ばれ講演をしているそうです。
せっかく生まれてきたんだから、僕は死ぬまで進歩したい
「飛んだ後、毎日反省してるんです。速度の落とし方が甘かったなとか、こうすればもっと上手く着陸できたなとか。飛んだときだけじゃない。自衛隊で講演をしても、教官として生徒を教えた時でもね、いつだって仕事が終わった後、反省してる。こうやったらもっとうまいことできたんじゃないかって。」
毎日仕事から帰ると一人で反省会をするという高橋さん。
「昨日より今日の自分のほうがかっこ良くありたいから」と、常に最善を求め、
現状に満足せず日々研鑽を重ねる姿勢が高橋さんを"世界一"に輝かせたのでしょう。
好きと向いている。両方ないと一流にはなれない
「大切なのは、自分の資質が活きる仕事に就くこと。好きなだけじゃダメ。資質がないと一流にはなれないよ。仕事のできない奴は、好きだという気持ちと資質、どちらかが欠けていることが多いんだ。」
資質と気持ち、どちらが欠けてもいい仕事はできないと語る高橋さん。70年間飛行機に乗り続けた高橋さんの言葉には重みがあります。
一流になるためにはどちらも必要な資質なんですね。
世の中は何でも平等じゃない。でも、必ず楽しいこともある
「よく"若いころの苦労は買ってでもしろ"っていうけど、本当にそうだと思う。今の若い子は精神面が弱いね。それじゃいい仕事はできないよ。もっと仕事で苦労しなきゃ。
不条理だって? 世の中ってのはさ、そもそも不条理なんだよ。何でも平等じゃない。だけどどんな状況にいても、楽しいことも必ずある。それを見つけて楽しく過ごすようにすればいいの。」
どんな仕事であっても、純粋に「面白い!」と思える部分は全体のほんの1割程度。
後の9割はルーティンワークだったり、雑務だったり、面白いとは程遠いプレッシャーのかかるしんどい仕事だったりします。その9割をいかに
「自分にとって意味がある仕事だ」と捉え、楽しめるよう自ら工夫できるか。これができるか、できないかでその人のパフォーマンスは大きく変わります。
理不尽を受け入れろというワケではありませんが、仕事の中に楽しさを見つけ、続けていけば必ず努力は報われます。
いかがでしたでしょうか?パイロット人生一筋の高橋さんですが、その考え方はビジネスマンの方々にも通じるところがあると思います。
世界一の『匠』から学び、世界で活躍できる人物になりましょう!