第9回目となる今回は『月刊少年ガンガン』にて、連載されており、単行本は全24巻で完結している作品
『SOUL EATER』の主人公「ソウルイーター」から学んでいきたいと思います。
『SOUL EATER』は2008年にアニメ化、再放送も行われました。また、スピンオフ作品『ソウルイーターノット!』も2011年より連載、こちらも完結しています。
【漫画のあらすじ】
舞台は死神武器職人専門学校、通称「死武専」。死武専は、「職人」と「武器」を育成することを目的としており「職人」と「武器」でペアとなって活動していく。
その最終目標は『悪人の魂』99個と『魔女の魂』1個を「武器」が"食べる"事によって、死神様の武器「デスサイズ」を作り出すことである。
主人公であるソウル=イーターもそんな目標を持つ大鎌に変身することの出来る少年。武器職人であるマカ=アルバーンとペアを組んでデスサイズを目指す。
数多くの死武専生達が登場し、世界の秩序を乱す魔女や鬼神の復活を阻止するダークファンタジー作品。
常にクールに振る舞いながらも、マカのピンチには死をも恐れない覚悟で助けようとする"強い魂"を持った主人公、ソウル=イーターから「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「お前がどんだけぶっとんじゃっても武器として必ずひき戻してやる!!」
○オトコマエポイント
敵との戦いの中、ピンチに陥ったソウルとマカは、さらなる力を手に入れるために自身の心の中にある『狂気』を使ってパワーアップします。
しかし、この力は心が弱いと『狂気』に溺れてしまい、理性が保てなくなってしまうという諸刃の力。
そんな力を使うと決めたマカに対して言ったのがこのセリフです。
信頼するパートナーが危険な道を渡るとき、支えになれる器の大きさが感じられるセリフです!
こんなセリフを言ってくれたからこそ、マカも安心して身を任せ、『狂気』の力を取り込むことに成功しました。
友人が危ない橋を渡ろうとする時に、全力でサポートし、決して落させない!という強い思いを持てればオトコマエに近づけそうですね。
「みんな待ってるよ」
○オトコマエポイント
主人公には、ブラックスター、デス・ザ・キッドといった同級生の仲間達がいます。
そんな仲間たちと「チームで魂を共鳴させる」特訓として『対抗授業』を行っていた際に、マカが喧嘩をして飛び出してしまいます。
反省はしたものの、バツが悪くなってしまいどんな顔をして戻ればいいかわからなくなって困っていたマカ。
そんな時、そっとやさしく一声かけたのが、このセリフです。
女の子がふとした瞬間ヒステリックになって喧嘩をしてしまった後、相手は必ず仲直りするきっかけを探しています。
そんな時にはこのソウルのようにそっと優しい言葉をかけてあげるのがオトコマエではないでしょうか。
喧嘩も、結果がよければ「笑い」に変わる。そんな気持ちを持っていたいですね。
「どうせなら全部ひきずってやろうと思ってね」
○オトコマエポイント
「ソウルイーター」の最終巻。鬼神との戦いが終わり、これまでずっと過去から逃げて生きてきたソウルが、改めて決意を誓うシーン。
過去の象徴である『エヴァンス』の性を再び名乗り、拒み続けたピアノを皆の前で弾き、全てをひきずって生きていくソウル。
激しい戦いの中、数多くのかけがえのない仲間との出会いがソウルを変えてくれました。
ちなみに覚悟を決めた瞬間のシーンはこちら。この瞬間も格好よかった!
ソウルが言うように、嫌なことから逃げたり、必要ないからと何かを捨てたりしても、自分が生まれ変わるなんてことはありません。
そういったもの全てを引きずって生きていくことで、人は成長し、強くなっていくのではないでしょうか。
これまでの自分に決別し、覚悟を決めたソウルはオトコマエと言わざるを得ませんね!
まとめ
いつもクールで、仲間を信頼し、自己犠牲もいとわない心を持ったソウル=イーター。
この漫画では終始、天真爛漫でまっすぐなマカのそばにいつもいて支えています。
そしてなによりそんな自分を認め、受け入れるところに"オトコマエ"を感じずにはいられません。
ソウルは心の中に深い闇を持っているのですが、そんなソウルをここまでさせるマカを含め、どのキャラクターも非常に個性的でオトコマエを学べる部分があります。
「ソウルイーター」の他のキャラクターもまたいずれ紹介できればと思います。