世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に
『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回はイスラエルの軍人格闘術
『クラヴ・マガ』について調べていきます!
クラヴ・マガとは
20世紀前半、
イスラエルで考案された近接格闘術で、様々なイスラエル保安部隊に採用されることで洗練、現在では世界中の軍・警察関係者や一般市民にも広まっています。
マガとは「接近」「接触」、クラヴは「戦闘」を意味しており、もともとはカパップ(白兵戦の意)と呼ばれていたそうです。
日本における「クラヴ・マガ」は
護身術・フィットネスとしての側面が強く、全国にも多数ジムが展開されています。
護身術としてのクラヴ・マガ
クラヴ・マガにおいては、柔道や空手などのように競技規則が確立されているスポーツ格技ではないため、試合として大会が行われることはありません。
普段の生活で起こりうる状況ですばやく動けることに重点を置き、股間への攻撃、頭突きなど、
相手に対して効率的なダメージを与えることを基本としています。
クラヴ・マガのテクニックにおける基本行動理念は、
・脅威の排除
・防御から攻撃への素早い転換
・反射神経の利用
・ダメージを受けやすい部分を狙うこと
基本的には、相手の最初の攻撃に対処し、次の攻撃を予防、そして相手を制圧する。中でも、攻撃を仕掛ける相手から、
いかに早く主導権を奪うかということが最も重要視されています。
クラヴ・マガの強さとは
クラヴ・マガは、人間が本能的にもっている条件反射を動きに取り入れており、いざという時に、
身体が自然に護身の動きとして反応するようになっています。
首尾一貫した合理的な考え方により、短期間の訓練で性別、年齢、体格、体力を問わず、
誰でも高いレベルの護身スキルの取得が可能。
実戦を徹底的に意識しており、敵は必ずしも素手ではなく、ナイフや拳銃などの凶器を保持しているケースも想定して訓練を実施しており、敵が一人とも限らないため複数の相手を想定した訓練もあるそうです。
今まで紹介した格闘技とは違い、
「受け」が主体となるクラヴ・マガ。日本でいう「合気道」に近いところがありますね。
老若男女を問わず一定レベルの技術を習得出来るというのも珍しい気がします。
「最強の格闘家」は個人の才能によって左右されますが、
「最強の格闘技」としては例えば選手をランダムでピックアップした場合、クラヴ・マガのようにどの競技者もある程度の強さが見込める格闘技に軍配が上がるかもしれませんね。