世界最強を名乗る格闘技は数あれど、真に
『最強』とよばれる格闘技はいったい何なのか…。
総合格闘技をはじめ、漫画『グラップラー刃牙』『喧嘩稼業』や小説『餓狼伝』など様々な媒体で議論されるこの話題。
インライフでは独自の視点で『世界最強の格闘技とは』いったい何なのかを研究していきたいと思います!
今回はロシアの軍隊式格闘術
『システマ』について調べていきます!
システマとは
システマはソビエト連邦の独裁者ヨシフ・スターリンのボディーガードから教わったミハイル・リャブコ(Mikhail Ryabko)によって創設されました。
リャブコはロシア軍の特殊部隊・スペツナズに所属したのち多数の部隊戦略的顧問を歴任、現在はロシア法務大臣補佐官を務めています。
システマはリャブコ自身が体験した戦闘、人質奪還、武装解除、カウンターテロ作戦など数多くの
実戦の中で得たノウハウから構築され、現在システマはロシアの特殊部隊やロシア連邦保安庁など様々な機関が導入。
ロシア以外にもアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、セルビアなど各国に普及が進んでおり、日本では2005年に公式ジムである「システマジャパン」が設立されています。
システマの特徴
徹底した脱力と柔らかな動作が特徴のシステマ。
その形態からロシアの合気道と呼ばれることがあるが、システマはリャブコ家に家伝として伝わっていたロシアの伝統武術を源流としています。
システマでは個別の技よりも、身体の使い方の原理を習得することに重点が置かれ、特に以下の4つの項目がシステマにおける身体の使い方の基本原則であるとされています。
Keep breathing (呼吸し続ける)
Stay relaxed (リラックスを保つ)
Keep straight posture (姿勢を真っ直ぐ保つ)
Keep moving (移動し続ける)
ナイフ、槍、棍棒、拳銃、突撃銃などの
武器に関する攻防技術が多く盛り込まれており、これはロシア伝統武術全般の共通理念である全局面戦闘、白兵戦における生存性の向上などを色濃く受け継いだものと思われます。
システマの強さと弱点
システマは競技格闘術ではなく、実戦の為の格闘術であるため決まった型などは無く、攻撃のバリエーションはかなり多い。
どんな相手にも対応でき、戦法を変えられるのはかなりの強みと言えるでしょう。
打撃、組技、寝技が揃っておりバランスが良く総合ルールで戦えばかなり強いように思えます。
しかしシステマには道具を使うものが多く、徒手空拳での動きとなるとバリエーションは限られてしまいます。
それでもその攻撃性と対応の柔軟さは他より群を抜いており、
『最強の格闘技』の一角には間違いないと言えるでしょう。