第12回目となる今回は『サンデーGX』で連載していた、島本和彦先生の漫画家漫画
『吼えろペン』シリーズの主人公「炎尾燃」から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
1990年に『燃えよペン』が連載開始し、それ以降連載誌の廃刊などを経て『燃えよペン 第2部』『吼えろペン』『新吼えろペン』と長期に渡り連載していた漫画家漫画。
現在は「ゲッサン」にて連載している『アオイホノオ』は主人公である「炎尾燃」の学生時代のエピソードとして描かれている。(アオイホノオの主人公は「焔燃」)
「すべてのマンガ家がこうだと思っていただきたい!」
どこにでも居るありふれた熱血マンガ家「炎尾燃」とそのアシスタントの日常を描く。
主人公の炎尾は、漫画にかける熱意と勢いは誰にも負けない。様々な事件やライバル、そして締め切りに立ち向かう。
名前の通りひたすら熱血漢で負けず嫌いだが、テンションが下がっているときは負け犬モードになることも多い。また、気持ちが入らないと全く仕事が出来なくなり、担当者やファンの一言に傷つきやすい側面を持つ。
そんな熱血かつ繊細な主人公である炎尾燃から「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「やればわかる!!やらなければ一生わからん!! 」
○オトコマエポイント
かなり直球な言葉ですが、その分心に突き刺さる名言です。
新しいことに挑戦する時、やはりどうしても怖くなり逃げ出してしまったり、何かと理由をつけて避けてしまったりしてしまいます。
そんな時、この言葉を思い出しましょう。
何だって失敗はつきもの。しかしそれに怯えて前へ進まなければ、何も変わりません。
嫌なことであっても意外とやってみると楽しいことであったり、もし楽しくなくてもかならず糧となります。
そういったこと全て「やった者」と「やらなかった者」では雲泥の差があるのです。
失敗を恐れずにとりあえずまず『やってみる』。この姿勢は見習うべきオトコマエなポイントではないでしょうか!
「あえて……寝るっ!!」
○オトコマエポイント
漫画家の炎尾は原稿の締め切りが近い中、全く間に合う状況ではありませんでした。
そんな中、無謀にも「あえて寝る」という選択を取ります。
残り少ないタイムリミットの中、1Pでも進めたいのですが、残り少ない体力のまま描き上げるのが困難だと判断したのです。
ならいっそ、少しだけでも仮眠を取り、体力を回復させてから原稿に望む。
一歩間違えれば、大変なことになってしまう高リスクの選択を時に強いられます。
そんな時、目先の前進だけを考えずに、少し長い目で見たときに何が最善なのかまで考えを巡らせることができる男になりたいものです。
「これがマンガ家の仕事だっ!!」
○オトコマエポイント
自ら描き上げた漫画を編集者のアドバイスを取り入れて修正した炎尾。
炎尾自身も、その修正を行うことで、読者により受けるようになったことに納得します。
そういったアドバイスを行うことが編集者の仕事…。
しかし、その出来上がった原稿を、「これがマンガ家の仕事だ」炎尾は燃やしてしまいます!!
いくら読者に受けようが、修正した方がおもしろくなろうが、炎尾がこんな行動にでた理由…。
それは『自分が描きたいと思った漫画ではなかった』からです。
仕事も同じで、上司や依頼主のご機嫌を伺うような仕事をするのは簡単です。
もちろんただの自己満足ではダメですが、自分なりの「こだわり」は忘れずに貫く。
そんな姿勢が"オトコマエ"に近づける一歩ではないでしょうか。
まとめ
この作品は、パッと絵を見てもらっても分かる通りとにかく熱い!
主人公の炎尾も熱血の塊です!!
時にそのベクトルがおかしな方向へ行ってしまう時もありますが、「漫画」というものに対しての情熱は測りしれません。
自分の仕事などに、炎尾のような情熱とこだわりを持って接することで熱い"オトコマエ"になれそうです。