2000年代初頭から“若年層の車離れ”が叫ばれるようになったが、全体的に見ると自動車の世帯保有率は80%を超えており、アジア諸国との比較をしてみても日本の自動車の世帯保有率は高い水準を持っていることがわかる。
また、クルマは男の象徴のように扱われていた時代から変わり、現在では女性向けのものやシニア層向けのものなど、ターゲットを細分化。それぞれに特化した車種や形状の車が市場に登場している。
今回、クロス・マーケティングが行った意識調査は、自動車に求めるものや、もしボーナスが増えたら買い替えたい車種など、その利用意識を明らかにした。そこからユーザーの望む理想のクルマ像を紐解く。
消費税増税前に購入を考えるもの
2015年の消費税10%増税の前に購入検討したいものは、男女問わず「車」がトップという結果になった。
なかでも、20代の男性が33.0%、20代女性が28.0%と、若者の車の購入意向は他の世代と比べて強い傾向にあるということが窺える。
自家用車に求めるもの
ユーザーが自家用車に求めるものは「運転のしやすさ(走り)」が70.0%でトップ。
「燃費の良さ」が69.8%で、「乗り心地の良さ」は62.8%という結果になっている。
欲しい車種
もしボーナス(賞与)が増え、自家用車を買い替えるとしたらどんな車種が欲しいか?という質問に対しては、「軽自動車」が34.0%という結果に。次いで、「セダン(600万円未満)」が24.4%、「ミニバン」が24.2%という順で人気があることがわかった。
また、最も利用している車種と同じ車種を買い替えるという回答が70%前後を占めており、自分のこだわりやライフスタイルなどに合わせて購入した現在の車種を今後も利用したいという意識が見られる。
将来乗りたい高級セダン
1位 レクサスGS
2位 BMW3シリーズ
3位 メルセデス・ベンツEクラス
将来乗ってみたい高級セダンでは、「レクサスGS」が44.4%で1位に輝いている。
既婚者の子あり、子なしで乗りたい車を比較をすると、既婚子ありでは「レクサスGS」が55.1%で最も高く、既婚子なしでは「BMW3シリーズ」が38.6%で最も高いという結果になった。