先日、十数年振りに野球をしました。
元々ノーコンで投げるのが下手な事に加え、日頃の運動不足もたたり散々な結果に。
小さい頃からどうも球技全般が苦手で、今更ながらどうにか人並みに球技を楽しめないものかと色々調べていたら、下投げで楽しめ、子供から大人まで対等に競える球技を見つけました。
そのスポーツは
『ペタンク』。
今回は球技が苦手でも楽しめ、練習すればド派手なテクニックでカッコよくプレーできるペタンクについて紹介したいと思います!
ペタンクとは
1910年に南フランスの港町ラ・シオタで生まれ、100年を越える伝統あるスポーツです。
フランス語で「両足を揃える」という意味の
ピエタンケが転じて
ペタンクと呼ばれるようになったそうです。
発祥国のフランスでは500万人、最近ではアメリカ、カナダ、アフリカなど様々な国で愛好家が増えていて、日本でも40万人以上がペタンクを楽しんでいます。
ざっくり説明すると
ビュットと呼ばれる目標となる球に向かって金属製のボールを投げ合い、ビュットに近いチームに得点が入るというもの。
カーリングをイメージしてもらうと分かりやすいかも。
ペタンクの用具とルール
まずはペタンクに使う用具を紹介。
まずは自分が投げる
ボール。
中空で鉄やステンレスといった金属製。
直径70.5mm〜80mm、重量が650g〜800gで、試合に使用するボールはマークや重量表記があり、誰が投げたボールか判別しやすいようになっています。
次に目標となる球
ビュット。
直径3cmの木製または樹脂製の球です。
ビュットは色付きでも問題ないので、自分が見やすいビュットを選びましょう。
最後にゲーム中に距離を測るための
メジャー。
ノギス式や、折りたたみ式など様々ですが、距離を測れれば問題ないので、好きな物を選んで大丈夫です。
基本的にはこの3種類があればペタンクは遊べます。
試合では各チーム最大6個のボールを使用する為、対戦する為にはボールが12個必要となります。
ペタンク用品店ならボール12個とビュットがセットになった物も販売されていて、
値段は50,000円前後とみんなでお金を出し合えば意外と安く済みそうです。
ルールの初めに、ペタンクの対戦方式は3種類。
1対1の
シングルスは、お互い3球を持ちボールとして競います。
2対2の
ダブルスは、1人3球を持ちボールとするため、6球が各チームの持ちボールに。
最後に3対3の
トリプルスは、1人2球が持ちボールとなり、各チームの持ちボールは6球となります。
どの対戦方式でもルールは同じ。
ペタンクの進め方を紹介します。
まずはジャンケンなどで先攻後攻を決め、先攻チームが地面に直径35cm〜50cmのサークルを描きます。
この時、公式のサークルを使うと便利です。
そのまま先攻チームがサークルの中からビュットを投げます。
ビュットがサークルから
6m〜10mの有効距離に止まれば、そこが最初の目標地点に。
有効距離に満たなかったり、投げすぎてしまった場合は投げ直し。
次にビュット目掛けてボールを1球投げ、後攻チームに交代。
後攻チームは先攻チームよりビュットに近い場所にボールが止まるように投げます。
以後は、ビュットから遠いチームがボールを投げ、相手チームのボールよりビュットに近付くまで同じチームの投球が続きます。
要は、ビュットに近いほうが勝ちなので、相手より内側に止めないとずっと自分のチームが投げ続ける事になります。
ビュットにくっつくぐらいの距離に投げられたらどうすんの?
という場面も当然出てきます。
そういう時はカーリングの要領で相手のボールを弾き飛ばしちゃいましょう。
これも立派な戦略、というかこれこそペタンクの醍醐味です。
さらに、カーリングと違う点では、
目標であるビュットを移動させてもいいという事も覚えておくべきポイント。
また、ペタンクのボールの投げ方は、必ず下から投げる事。
片手でお椀を作るような形にして、ボールを上から包み込むように持ち、手の甲を前に出すように投げます。
慣れてくれば、バックスピンやカーブをかける事も可能に。
練習して様々なテクニックを身に付けましょう。
目まぐるしく変わる状況に対し、最適な戦略を考え、華麗なテクニックでそれを実行する。
なんとも奥の深いスポーツです。
ちなみに、一つのビュットに対し、全てのボールを投げ終え得点計算するまでを
1メーヌと呼び、メーヌを繰り返しながら先に
13点先取したチームの勝利となります。
いかがでしたか?
マイナーなスポーツというイメージがありましたが、意外と人口も多く、知れば知るほど面白うそうな競技「ペタンク」。
ルールも単純で手軽に始められるのでオススメです。
ぜひ一度遊んでみてはいかがでしょうか!