皆さんは「コストコ」をご存知でしょうか?
あの会員制の大型ショッピングセンターです。
僕は会員証を持っていないので一度は行ってみたいと思っていたところ、実家からコストコの会員になったと連絡があり、帰省した際には是非連れて行ってもらおうと楽しみにしています。
という事で、今回は「コストコ」の創業者である
『ジム・セネガル』さんから仕事術を学びたいと思います!
コストコの誕生
飛行機の格納庫を利用した倉庫型店舗「プライスクラブ」で務めていたジム・セネガルさんは、1983年に独立、会員制大型倉庫店「コストコ」をオープン。
1993年にはプライスクラブと合併し「プライスコストコ」という名で206店舗を展開、年間160億ドルという売上を達成するまでに成長しました。
その後、1997年に社名を今の「コストコホールセール」に改名。
会員制というシステムにより固定客を増やすことで、可能な限りの低価格を実現。経費を節約し、その分を顧客に還元する会社理念は現代のニーズと上手く合致し、世界中で700店舗を超える大企業となったのです。
とにかくシンプルに考える
創業者のジム・セネガルさんの商売に対する考えはとてもシンプルです。
コストコの企業理念も
「品質の高いものを、出来るだけ手間やコストを抑えることで安く売る」に集約されていて、取引先に販促資金を求めない代わりに最低取引価格で交渉したり、決まった値入率をかけて売価を単純に決定するなど様々な配慮をしていたそうです。
また、顧客の期待値をコントロールする部分でも面白い話があります。
顧客はコストコを倉庫だと思って利用する為、あれこれ自分でやるのが当たり前という感覚で買い物に来ます。
そこで店員が親切に接客してくれる事で「この店はサービスが良い」と感じるそうです。
それによってコストコではカスタマーサービスを提供していないのに、顧客満足度カスタマーサービス部門で一位という快挙を成し遂げています。
相手の満足度を上げるには、最初からハードルを下げておくのもビジネスにおいて大事な手法だという事ですね。
徹底的な現場主義
ジム・セネガルさんは75歳で引退されるギリギリまで現場に出ていました。
1年間に全店舗を最低1回は訪問する事を自分に義務付け、毎日のように専用飛行機で世界中を飛び回っていました。
アメリカだけでも422店舗あるのでものすごい体力ですね。
訪問した先では視察だけでなく、店員との交流も積極的に行っていたそうです。
部下を育てる上でも、「語るのではなく、見せろ。」を徹底しており、自身も店頭で実践するなど、とにかく現場での動きが大事だと周囲に教えていました。
スタッフをとても大切にしていたジム・セネガルさんは自分の給料をなるべく抑えてスタッフや顧客へ還元していた為、周りからの信頼も厚く親しまれていたそうです。
コストコが大きく成長した理由が分かる気がします。
いかがでしたか?
海外から輸入された大量生産品と聞くとなんとなく質の悪い物のように感じる方もいるかと思いますが、実際にコストコへ行けばその考えも変わるのではないでしょうか。
僕自身もコストコへ行ってジム・セネガルさんから受け継がれたビジネススタイルを見てみたいと思います。