今回は奈良、和歌山、三重の三県にまたがる瀞峡の断崖絶壁に建つ隠れ家喫茶
『瀞ホテル(どろホテル)』を紹介!
住所としては奈良県十津川村になりますが、川を挟んで和歌山県に隣接する場所です。
しかも喫茶店なのにホテルとは一体どういう事なのでしょうか?
大正6年「あづまや」として開業、当初は「筏師(いかだし)」と呼ばれる職人達のための宿として営業されていました。その後「招仙閣」という名前に、昭和初期には「瀞ホテル」へ名前を変え観光客も宿泊できる宿として歴史を刻んできました。
そして、現オーナーの東 達也さんのお父さんが亡くなられた際にホテルとしての幕を下ろしました。
過疎が進む十津川村での経営は厳しいと判断しての事でした。
しかしその数年後、2011年に紀伊半島を襲った台風12号により十津川村は甚大な被害を受けました。もちろん川沿いに建っていた瀞ホテルも例外ではなく、別棟が流されるほどの被害を受けたのです。
それをきっかけに現オーナーは歴史的建造物でもある瀞ホテルを守っていかなくてはいけないと思い、瀞ホテルの再会を目指したそうです。まずは喫茶店からと少しずつ建物を直し、2013年に喫茶・瀞ホテルとして営業を再開しました。
道のりは険しく、時間もかかりますが、到着した時にはその絶景に息を呑むことでしょう。
和歌山県側からはジェット船に乗って観光する事もできます。
瀞ホテルのすぐ下の船着場で降りて、ホテルの見学や記念撮影も行えるので、観光メインならジェット船がオススメですね。
人気のメニューはハヤシライス。
今まで食べた中で一番美味しいハヤシライスと絶賛するお客様もいるほど。
週末は早めに訪れないと売り切れることがあるので注意して下さい。
瀞峡の絶景を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのは最高の贅沢ですね。
いかがでしたか?
三県にまたがる断崖絶壁に建つ隠れ家喫茶「瀞ホテル」。
建物にはこれまでの歴史と、現オーナーのこれからの復興に対する想いがいっぱい詰まっています。
都会を離れ、大自然の中に佇む歴史的建造物で羽を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
瀞ホテル公式HP
住所:奈良県吉野郡十津川村神下405
電話番号:0746-69-0003
目安料金:1,500円
営業時間:11:30〜売切れ次第終了
定休日:水・木曜日