狩猟のために必要な免許
猟で使う銃は
「空気銃」と
「散弾銃」の二種類があります。
空気銃に関しては、初心者講習会に行って講習と筆記試験を受け、合格したら許可が下りた時点で
「空気銃所持許可証」がすぐ交付されます。
散弾銃の場合には、講習を受けたら
「教習射撃資格認定申請」というのを申し出て、
「教習資格認定書(あるいは技能検定通知書)」をもらわないといけません。
前科が無いか、不審な人物ではないか、などの審査が通れば散弾銃を所持することが出来ます。
ここまでは
銃を所持するための免許ですので、これだけでは猟に出ることは出来ません。
「狩猟免許」を取得して、初めて狩猟に出ることが許可されます。
狩猟免許には第一種銃猟免許と第二種銃猟免許があり、
第一種は散弾銃と空気銃が両方使え、
第二種は空気銃を使う猟限定となります。
ワナ猟師の場合は、「わな猟免許」、網で魚を獲りたい場合には「網猟免許」を取らないといけません。
猟師と猟犬
猟犬は猟師にとって、必要不可欠なパートナーであり、獲物の場所を特定し、獲物を追い詰める、
もう一人のハンターでもあります。
このような猟犬と共に猟を行うことで、危険を事前に察知でき、狩猟を手助けしてもらえる存在となっていくのです。
猟師には
「一犬、二足、三鉄砲」の言い習わしがあり、猟師を正しく熟達させる意味でも、猟犬を育成することが重要になっています。
猟が成功するか否かは猟犬が握っていると言ってもいいかもしれません。
ちなみに日本在来犬6種はいずれも猟犬にルーツがあり、闘犬としての改良が行われた秋田犬以外はほぼ猟犬のままの姿形。
このうち中型犬種の北海道、甲斐、紀州、四国犬は、今でもイノシシ猟に活躍していますが、鳥猟犬はほぼセッターやポインターなどの洋犬に占められています。
猟師の収入
現在専業で猟師をやっている人間は少なく、
ほとんどの猟師は農業であったり飲食店であったりと副業をされている方がほとんどです。
そのため、猟師の収入が具体的にどのくらいなのか明言することはできません。
害獣駆除はボランティアのため、もらえる金額は交通費や少しの謝礼程度。
そのため、
実質猟師は0円〜10万円ぐらいの間になるのではと予測されます。
そして猟師になる為に免許であったり、銃を購入したりする金額は全て合わせて約36万円程度…。
それだけの費用をかけて得られる収入を考えると…、なかなか厳しいものがありますね。
お金のことだけを考えるのであれば、続けることができない職業です。
最近はジビエ料理が流行してるため、猟師かつ料理人としての資格があればジビエ料理を提供できます。
そうなればある程度の収益は望めるかもしれません。