第25回目となる今回は、アニメ化や実写映画化もされた、月刊マガジンで連載されていた作品
『BECK』の主人公、コユキから学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
主人公の田中幸雄(コユキ)は、平凡な日常をただ生きていた平凡な中学生。
そんなコユキがある日アメリカ帰りの天才ギタリスト南竜介と出会い、「音楽」の世界へのめり込み、その圧倒的な才能を開花させていく。
この2人を中心に、BECKとしてバンド活動を開始した彼たちは、失敗や挫折を味わいながらも、音楽界で数々の伝説を作り上げていく。
また、実写映画版では、水嶋ヒロ・佐藤健・桐谷健太・中村蒼・向井理といったメンバーが名を連ね話題となりました。
ごく普通の学生から天性の歌声を持つミュージシャンとして生まれ変わった主人公、コユキから"オトコマエ"を学びたいと思います!
「あの曲おれに歌わせてくれないかな」
○オトコマエポイント
BECKとして活動を始めたコユキたち。竜介の作った曲はメインボーカルである千葉には歌声が合わないため、どうするか悩んでいた。
そこでまだバンドに入りたてのギタリストとして参加していたコユキが、勇気を振り絞って言ったセリフ。
このセリフがなかったら天性の歌の才能は埋まったままだったでしょう。
歌いたいと言った曲の名は「SISTER(シスター)」。竜介の妹であり、コユキの想い人である南真帆のことを歌った曲だった。
それを聞いてすぐに理解したコユキには、やはり才能があったのかもしれません。
一瞬のチャンスをしっかりと掴む力は"オトコマエ"らしさに繋がるかもしれません。
「おれはただ BECKの中でみんなと生きていきたいだけだよ」
○オトコマエポイント
会社や家庭、友人関係など、生きていると必ず何かのグループに属さねばなりません。
そんな時に求められるのはグループ内の『ポジション』。自分にしかできないポジションを確立できれば、存在感を光らせることができます。
躍起になる必要はありませんが、自分のポジションを追い求めるということは大事。
そして平然とこのようなセリフを言えるということは、そこに"悪意"がないということです。
コユキのように、純粋に「他のメンバーとは違う存在」になれば、自ずと"オトコマエ"になれるかもしれません。
「おれはおれにしかなれないよ……」
○オトコマエポイント
竜介との会話で、「お前はどんな風になりたいんだ?」と数々の伝説的なロックミュージシャンの名を挙げられます。
その返答がこのセリフ。こんなセリフがさらっと言えるなんて"オトコマエ"じゃありませんか?
コユキもこのセリフの前に言っていますが、尊敬する人や憧れる人はたくさんいても、決してその本人になれるなんてことはありません。
いいところや、学ぶところはしっかりと取り入れ、自分だけのオトコマエらしさを磨いていきましょう。
まとめ
自分は平凡な人間だと感じていたコユキは、音楽、そしてBECKのメンバー達と出会い、その才能を開花させていきました。
埋もれていた才能をここまで大きくさせたのは、コユキのたゆまぬ努力と、チャンスをつかむ力の強さ、そしてその原石を見出した仲間たちです。
コユキのように、努力し続けてこそ小さなチャンスと多くの仲間が舞い込んでくるのではないでしょうか。