第24回目となる今回は、アニメ化や実写映画化もされた、週刊少年ジャンプで連載中の作品
『暗殺教室』の主人公、殺せんせーから学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
舞台は進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組である3年E組。担任を務めるのはマッハ20で空を飛び、月の7割を破壊した謎の生物、通称「殺せんせー」。
3年E組の生徒たちは、「来年3月までに自分を殺せなければ地球を破壊する」ことを宣言したこの生物を暗殺する使命を受けることとなります。
成功すれば報酬は100億円。失敗すれば地球爆破。かくして、謎の生物「殺せんせー」との暗殺と教育の交わる不思議な学園生活が繰り広げられる。
圧倒的パワーとスピードを持ち、暗殺される側にいながら非常に教育熱心な謎の主人公、殺せんせーから"オトコマエ"を学びたいと思います!
「見捨てるという選択肢は先生にはない いつでも信じて飛び降りてください」
○オトコマエポイント
こんな言葉を生徒に向かって言える先生が今どれだけいるでしょうか。
殺せんせーは、見た目こそ謎の生物ですが、教師としての思考はまさに教師のお手本。
自らを暗殺しようとする生徒たちの"殺意"までも全て受け入れる器の広さは"オトコマエ"という他ありません。
実際は殺せんせーのようにはいきませんが、相手の気持ちをしっかりと向き合い、理解しようとする心は忘れないように心がけたいですね。
「クラス全員が無事に卒業できない事は…先生にとっては死ぬ事よりも嫌なんです」
○オトコマエポイント
一つ目のセリフにも言えることですが、暗殺対象だからこそ、全てのことに死力を尽くして行動できるのが殺せんせーの"オトコマエ"なポイントの一つです。
そんな殺せんせーが死ぬことよりも嫌だといっていることが、「クラス全員無事に卒業できない事」。
この言葉からは、逆に「何が起ころうとも全力で君たち全員卒業させてやる」という気概を感じることができます。
実際、そんな真摯な行動を見て1年間を過ごした生徒たちは、暗殺対象であるにも関わらず少しずつ先生を敬愛していきます。
自らの命を掛けてまで通したい願いのため尽力する姿は"オトコマエ"ですね。
「殺す気があれば何でも出来る 君の人生の1周目は…この教室から始まっているんです」
○オトコマエポイント
この漫画の語り部として描かれている潮田渚。彼はこれまでの生活を「母親の2周目」として育てられてきた境遇がありました。
そんな母との歪んだ関係を断ち切る際、渚に向けて言った言葉がこのセリフです。
恐れから、今まで従順に母の言葉を飲み込んできた渚ですが、「先生への暗殺」を経て心を成長させることができました。
実際に殺すということは重罪ですが、それくらいの気概があればなんでもできるということを殺せんせーは伝えます。
勉強だけでなく、心もしっかりと成長させてくれる殺せんせー。
「死」というものに触れ、「暗殺」という行為によって心を通わせてきた殺せんせーと渚だからこそ、通じ合える言葉ですね。
形こそ様々あると思いますが、人と深く通じるための手段を持っているというのは、"オトコマエ"の要素と言えるかもしれません。
まとめ
暗殺をテーマにしているこの作品ですが、実際は実に「教育」についてしっかりと描かれています。
「こんな学校生活を送りたかった」「こんな先生だったらもっと勉強を好きになれた」など、誰もが思うことでしょう。
そんな誰もが「理想の先生」と慕う殺せんせーは、本当に生徒思いの(時に過度な場合もありますが)優しい先生です。
全てにおいて完璧なまでの才能を持ち、常に生徒を思いやる献身さを兼ね備える殺せんせーのように、誰からも慕われるような"オトコマエ"もいいのではないでしょうか。