「うまい店の選び方魔法のルール39」を上梓したのは、毎日放送プロデューサーの本郷義浩氏。1964年の京都府生まれで、早稲田大学第一文学部を卒業後、88年毎日放送に入社。以来、料理情報番組、バラエティー、ドキュメンタリー、音楽番組など幅広いジャンルの番組を制作してきた。近年では麻婆豆腐研究家も名乗り、「油断大敵教会」「超アヴァンギャルド食卓の騎士団」「ビビビのB型気まぐれB級グルメの会」などユニークなネーミングの食事会を多数企画し、食通の間で話題となっている。
今回、本郷氏がまとめ上げた本は、計5章の構成。第1章で文字だけで「うまい店」を見抜く魔法を紹介しており、第2章では店先だけで「うまい店」を見抜く魔法を取り上げている。店先だけで見抜くコツとしては、冬は熱々で夏は冷たい「おしぼり」が出る店を選ぶ、「水のおかわりをください」と言わせない店を選ぶ―など具体的なエピソードが随所に披露されている。
第3、4章はそれぞれ、「うまい店」を見抜く魔法の実践編とメニュー編となっており、例えば、「メニューが毎日丸ごと手書きの店が狙い目」、「中華料理店は野菜炒めと麻婆豆腐を頼む」など、ユニークな視点が満載だ。
長年の番組作りとプライベートの店通いから編み出した「うまい店」を見抜くための秘技。その数々はすべて初公開だけに、さらに読者を増やすことになりそうだ。