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07月17日 |
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特集> 社長対談
> 社長対談「株式会社MASHU 代表取締役社長 増成 進」 |
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株式会社MASHU 代表取締役社長 増成 進 さん |
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1961年生まれ。京都府福知山市出身。
美容専門学校卒業後、美容室数店で働いた後、26歳で独立。
1988年4月、東大阪市 布施に「CUT-IN MASHU」をオープン。
東大阪市を拠点に店舗展開を開始し、2001年6月、「北堀江店」出店、大阪市内への店舗展開を始める。
2012年6月、「あべのNiNi店」をオープン。大阪にて美容室9店舗を運営。
美容学校生からの人気が高く、関西で働きたい美容室No.1の評価を受けている。
■ MASHU
■ MASHU Facebookページ
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(有)インライフ 代表取締役社長 山田昌也 |
1965年生まれ。埼玉県出身。
大学中退後、観光専門学校を卒業し旅行系編集プロダクションに入社。2年間の勤務の後、大手出版社とフリー契約。
27歳の時、広告出版会社の広告営業部に入社。8年間の勤務後の35歳、広告代理店・デザイン会社を設立。
その後、2005年1月、『(有)インライフ』を設立。
インライフWEBの運営のほか、大阪で美をテーマにしたフリーペーパー「Beauty LIFE」を発行、西心斎橋の飲食店『アルカード』などの店舗プロデュースも行う。
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東大阪で独立して24年、今や関西を代表する美容室グループとなったMASHU(マッシュ)。美容室とは人材育成業という増成氏に、美容業界に対する思い、夢について語っていただいた。
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山田:
独立された経緯は?
増成:
僕らの時代は独立するのが早かったので、その中では遅いほうでしたね。都会に憧れて実家から出てきて、最初心斎橋で1年半ほど働いた後、京都とわたって、大東市の住道で勤め始めました。23歳くらいのときに、上がみんな辞めてしまって店長になったんです。従業員10名くらいの30坪ほどのお店で。そこから4年ほど店長を勤めました。給料は安かったし、経営者も、僕らのほうでも、独立するもんや、と考えていました。そういう時代ですね。大体みんな30歳までにひと通り覚えたら独立していった。
バブルの終盤くらいでしたけど、お金は借りやすかったです。お金さえあれば誰でも独立できるじゃないですか、そこから存続できるかは別として。美容室の数は今ほど多くなかったし、やっていけた。そういう背景はありましたね。
山田:
美容室の収益っていうのは、やり方によって違うと思うんですが、いいですよね?
増成:
美容室は人件費が売上の50%でだいたいうまくいくんですけど、そこから余剰人員を抱えるので、どうしても利益率は低くなります。利益出すのはそんなに難しくないんですよ。ようは人を減らせばいいんですから。たとえば300万売上あげるのに何人いるねんっていうことなんです。5人なのか、6人なのか。実は5人でも6人でもあまり変わらないんです。ほな5人にしたほうがいいじゃないですか。だけど5人では心配なんです。4人になると困るから。だから6人入れるんです。次出店しようかなと思ってる場合は、1人スタイリストを育てるのに3年から4年かかるわけですよ。出店を考えると、もうあと2人入れとこうとなります。ということで余剰人員は3人になります。そんな感じやから、美容室っていうのはみなさんが思ってるほど儲からないですよ。
山田:
優秀な人間ほど独立するとよく聞きますね。美容業界に入ってくる人は、クセのある方が多いのかなとも思います。
増成:
ただ、職業観むちゃくちゃ良いんです。美容学校行こうかという人は美容が好きでしょうがない、いう人が来ますわね。そやから平気で朝の8時から夜11時まで、レッスンや何やで営業時間以外も店におるわけですよ。あれはもう好きでしょうがないやつらの集まりなんやろうなと。
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山田:
美容室で美容学校みたいにスクールを運営されているところもあるじゃないですか。技術者を集めていくのにあたってどうなんでしょう?
増成:
良し悪しです。有名な本職の美容学校があるわけじゃないですか。そこの生徒の上の方を採りたいわけですよ。自分とこで学校を持ってしまうと、逆に美容学校にとっては商売敵になるわけですよ。そうすると、本職の美容学校と比べて優秀な生徒を集めてこれるかは疑問ですよね。確かに自前でやると、収益は上がるやろうけど、人材を確保していくのは難しくなる可能性はあるな、と思います。
山田:
美容業界は、デジタル化の影響は?
増成:
集客の仕方がここ1、2年でコロッと変わりました。美容室は店舗型ですから、店舗ありきだったんですよね。ちょっと良いところに出して、オシャレに造ったら、入りたい、と思って来てくださってたわけです。今は違います。まずサイトを見ます。見て、しょぼかったり情報が少なかったりすると、事前判断されて、失客したりとか。店舗だけでなく、サイトを充実させることも重要になりました。
山田:
そうすると、立地条件はそれほどこだわらなくても?
増成:
立地はどうなんでしょう、僕は結構こだわってますね。
山田:
やはり、流行っている美容室、飲食店もそうですけど、1階の人の流れのいいところが条件かな、と。
増成:
それもだんだん変わってくるでしょうね
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山田:
僕は独立して12年くらいなんですけど、食べていくことはできるようになりました。給料も稼いできて、更に稼ぐというよりは、従業員にも50万、100万稼がせる環境をつくっていきたいなと。何人かは育ってきているんですけど、僕が何もアドバイスしなくてできる人材はまだ片手くらいしかいないので、それを倍は増やして、組織をもっと固めたいなと。
増成:
そうですね。僕ら美容室は、その人の人生つくるみたいなところがありますから、そういう感じになっていく気はしますね。キャリアプラン作成業になってくるんかなと。自分が大きな家建てて、外車乗り回して、っていう感じではなくて・・・。
最近は美容室ひとつ造るのに、だいたい坪20万くらいで内装する。そうすると結構儲かるんですよ。でも僕はだいたい坪50万くらいかけるんです。お客さんにとって、単に施術してもらうだけでなく、空間にお店独特のこだわりがあるのって楽しいじゃないですか。ひょっとしたらお客さんそんなところまで見てないかもしれへんけど。働く側は、その世界観に合わせて、自分でファッションコーディネートしたりとか、結構楽しいかなと思ってしてますけどね。そうするとあまり儲からへん。
山田:
こだわっていると、やりきれるじゃないですか。これだけお金も遣っている、となると自負も出てくるので。10人中7人がダメといっても、3人とりこめればいいと思うんですよね。そうやって増やしていけば、時間はかかりますが長く続くんじゃないかなと。
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山田:
もう物欲はだいたい満たしたかな、って感じですか?
増成:
全然です。僕はものすごく派手に見られるんですが、車も一生で3回しか乗り換えてないんですよ。最初乗ってたのが、20歳ごろに乗っていた軽のミラ。それから店出して2年目の時に、中古の7人乗りのディーゼルのデリカに乗り換えたんです。高速道路走らないんですよ。みんなで一緒にゴルフ行く時に、みんなベンツとかで先行くんですよ。「増成、そろそろ買い替えろよ」って言われて。それからエルグランドです。もう15年くらい乗ってますね。もうドア開かないです(笑)。
そろそろ買い替えようと思うんですけど、買い替えるんやったら・・・。簡単な話、従業員10人クビ切ったら、フェラーリ買えるわけです。でもフェラーリ買うよりは、従業員10人増やすやろと。これ買うんやったら、お店の椅子をこうしたい、とか。そんな感じの物欲ですかね。
山田:
じゃあ優先順位が仕事ですね。一番が圧倒的に。
増成:
仕事っていうか、そういう物欲なんですかね。
山田:
僕は30代半ばくらいである程度物欲は満たしたという感じなんですよ。車もある程度買って、住むところも。で、当時欲しかったものを全部買っていって。
増成:
僕は収入が嫁さんと合わせて月200万。企業規模からしたら少ないなってよく言われます。
山田:
奥さんも美容師で?すごく抑えてますよね。
増成:
そう。せやけど、従業員からすると「すごいですね!」って世界ですから。美容師っていうのは生産性の低い職業なんでね。月収100万くらいの社員が何人か出てきたら、もうちょっと増やそうかなって気はある。従業員が1ヵ月にふたり結婚するっていうたら、もうピーピーですわ。お祝いバッサーと出しますからね。住まいも大したことないマンションです。みんなにすごい金持ちなんやろ、みたいに言われるけど。
山田:
お店のホームページを拝見して、お金かかっているじゃないですか?生活スタイルもその延長線上と思ってましたね。
増成:
見た感じは派手に見られますね(笑)。せやけど生活地味ですわ、意外と。
山田:
何を目的に稼ぐかの違いですよね。
増成:
それはあると思います。社長が言われるように、一旦物欲を満たすのは、絶対大事だと。物欲満たさないで、どこかに後悔が残るのは良くないと思います。僕今51歳ですけど、55歳までには、007が乗ってるアストンマーチンに乗りたいんです。ワルサーPPKかなんかモデルガン持って、こう・・・(笑)。
山田:
社長個人として、経営者としての目標や夢って何ですか?
増成:
美容室は人材育成業と社員に言ってるんですよ。今の1年生に後輩を入れるじゃないですか、そしたらその1年生は1こ上の先輩になる。この1年生にはまた次1年生を入れてやる、そしたら2年生になる、2年生は3年生になる。そうやって部下の面倒見ながら、組織のこと考えたりしながら、人は育っていくものかなと思ってます。ということは、次から次へ毎年入れなあかんわけです。つまり辞めていかへん限り、マッシュはでかくなり続けていくということです。夢っていうか、必然的に拡大出店が起こっているんですが、このまま行ったら、僕の代かは別として、どこかでつまづかへん限り日本一に近づいていくのかなと思ったりしてます。だからつまづかへん形っていうのを、これからどうやって作っていくかとかね。それから日本一幸福な美容集団をつくるっていうことを掲げています。このままそういう形をとっていったら、そうなっていくんやろなと。
山田:
これまで分岐点はありました?
増成:
ありましたね。もともと東大阪で、名もない普通の美容室から僕は育ちましたから。独立から最初の5年くらいは従業員が集まらないで、ずっと4人でやってました。僕と家内の2人が身内で、あと2人他人ですから、1人辞めたら、もう1人も辞めるんです。とにかく4人にしとかなあかんという日々ですね。拡大しようなんてことは、考えられなかったっていうか、それを回避するために日々生きていた感じでしたね。
山田:
最初はそうですよね
増成:
そこからいろんなやつと出会って、人が残るようになってきたんですね。美容室ですから、10年後の目標書かすと、「私は心斎橋で働きたい」とか、「私はもっとメジャーなところで働きたい」とか「独立したい」とか書いとるわけです。みんな辞めてるんですよ。なんや、10年後みんなおらへんやん!って話です。ほんならこいつらのビジョンに合わせた自社のビジョンにしようと。心斎橋で働きたいっていうやつがおるんやったら、ほな心斎橋近辺にウチで店出そうやって。そしたら当たったんです。きっかけはそんな感じです。やつらのビジョンに合わせたら、ああいうところに出さざるを得んかったということですね。
山田:
舵取りはトップである社長がやるべきですけど、こういう人材だからこういうふうに進めていこう、っていうのはありますよね。いくら目標を掲げても、人がいないと目標を変えざるを得ない場合もあるのかなと。
増成:
そうやと思います。
山田:
弊社のwebサイト、インライフは男前を追及するというコンセプトでやっているのですが、社長の考える男前、こうなりたいという男性像は?
増成:
「ルーキーズ」っていうマンガの中の川藤幸一監督とか、「ひとつ屋根の下」のあんちゃん(江口洋介)とか。憧れますね。無償の愛、みたいな。綺麗ごとみたいな感じですけどね。死ぬ間際に囲まれていたい、みたいな願望があるんでしょうね。
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対談場所 『Privatesalon Skarb』 |
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ドラキュラの隠れ家をイメージしたコンセプトレストラン『アルカード』の店内奥にある会員制プライベートサロン。
店内のコレクションケースには、オーナーのコレクションである『ワンピース』や『クローズ』のフィギュアが何と600体以上並び、ヴィトンやバカラのレアなアイテムも鎮座。
ソファ席も完備され、アルカードのメニューは全て飲食OK。落ちついた空間で、商談や打ち合わせに最適。
ARUCARD(アルカード)
大阪市中央区西心斎橋2-4-6 花月第一ビル3F 06-6214-0040
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本日の料理
● シーフードピッツァ
● フライドポテト
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