子供の頃、雪が降ると雪合戦をして遊んだという人は多いのではないでしょうか?
僕もその一人です。
でも僕が小さい頃に遊んでいた雪合戦にルールと呼べるものはなく、ただ雪球を投げてワイワイ盛り上がっていただけでした。
しかし、そんな雪合戦に公式ルールが設けられ、一つのスポーツとして確立されているのをご存知でしょうか?
今回は真っ白な雪球に熱い闘志を込めたスポーツ、
『スポーツ雪合戦』を紹介します!!
雪合戦の歴史
古くから遊びとして雪を投げ合うことは各国で行われていました。
日本では少なくとも平安時代から子供の遊戯として行われていたと記述があるほどです。
1987年にチーム対抗のニュースポーツとしてアレンジされ、1988年に北海道壮瞥町で公式ルールが国際ルールとして制定されました。
近年では、雪合戦ではなく「スノーボールバトル」という名称で呼ぶ大会もあるそうです。
なんだか横文字にするとスポーツっぽさがグンと高まりますね。
公式国際ルール
一試合3セットマッチ(1セット3分間)で、2セット先取したチームの勝利です。
チーム編成は、1チーム10名を基本とし、試合出場選手7名、補欠選手2名、監督1名です。
監督と選手は兼任できるので、最低7名集まれば競技に参加できます。
出場選手は、FW(フォワード)4名、BK(バックス)3名という構成になります。
FWは自陣のバックラインより後ろには下がってはいけません。
公式ルールでは雪球を自分で作って投げるというのは違反行為で、予め用意されている雪球しか使うことはできません。
ですが、雪球が置いてあるのは自陣の一番後ろ、しかも雪球を投げて渡すのは反則なため、転がすか手渡しでしか補充できません。もちろん補充のタイミングが一番無防備になるので相手もそこを狙ってくるでしょう。
FWはBKといかに上手く連携を取り雪球を手元に補充できるかがポイントです。
また、競技者のうちセンターラインを越えて相手コートへ進入してもいいのは3名までです。
4名以上が進入してしまうと、そのセットを失います。
コート内にはシェルターと呼ばれる壁が7基、双方のチームにフラッグが1本ずつ設置されています。
相手全員に雪球を当て退場させるか、チームフラッグを奪うことでそのセットの勝利を得ることができます。
雪球にも規定があり、直径6.5〜7cm、1セットに使用できる雪球の数は90個。
下に落ちている雪球であれば相手チームが用意したものでも問題ありません。
これが公式ルールになります。
文字で見ると雪合戦にルールが加わったものというイメージですが、実際の試合はかなり激しいもの。
安全を考慮してフェイスガード付きのヘルメットを着用するぐらいにはパワフルな競技です。
いかがでしたか?
今まで遊んできた雪合戦と違い、ルールが設けられることで勝負の意識が格段に上がります。
いろんな戦略やテクニックが見られる「スポーツ雪合戦」、この冬に是非体験してみてはいかがでしょう。
大会情報や詳細はこちら
日本雪合戦連盟公式HP