第40回目となる今回は、『週刊少年ジャンプ』で連載中の青春熱血将棋漫画
『ものの歩』の主人公、高良 信歩(たから しのぶ)から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
要領がとてつもなく悪く、猛勉強したにも関わらず、第一志望の高校に不合格となってしまった主人公、高良 信歩。
滑り止めの私立へと入学した信歩は、手違いで将棋のプロを目指す奨励会員が生活するシェアハウス・かやね荘に住むことに。
将棋のルールも全く知らない信歩だが、高難易度の詰将棋を解いてしまう。要領が悪いため、自分は何もできないと思っていた信歩だがただ一点のこのに対する「集中力」だけは、非凡な才能を持っていた。
かやね荘の住人達に力を借りながら、プロを目指し歩き始める。
不器用なりにも、常に真っ直ぐで目の前の問題に正面から向かい合う主人公、高良 信歩から男前を学びたいと思います!
「自分の努力を信じてみよう」
○オトコマエポイント
信歩は、高校生になるまでどれだけ努力をしてもその成果が報われることがありませんでした。
そのせいで「目に見える形」に努力を残すため、勉強したノートをずっと残しておくなどしていました。
そんな信歩がおなじだけ努力した「将棋」。これまで報われなかったどれとも違い、将棋ではその努力が報われ、成果を実感することができました。
自分がまず
「自分はこれだけやったのだから」と自身を持って挑めなければ、そこに勝利や結果はついてくることなどありません。
もし成果がでなかったとしてもやりきってさえいれば納得することもできるでしょう。
信歩のように自分自身の努力を信じられるほど努力できる男こそ"オトコマエ"ですね!
「あなたの将棋がさっきより楽しそうになったので」
○オトコマエポイント
将棋を打っていると、それはまるで会話のように対局相手と言葉を交わさずとも分かり合えることがあります。
プロを目指す人たちにとって、勝たねばならないというプレッシャーはいつしか将棋の楽しさを忘れさせてしまっていました。しかし信歩は、楽しんで将棋を打っています。そんな姿を見て、そんな信歩と対局すると、これまでの重いから開放されて楽しんで打ってしまいます。
仕事や趣味、なんでも最初は楽しくやっていたはずです。
それが気づかぬうちに少しずつノルマや成績、環境の変化などで元来の楽しさを忘れてしまうかもしれません。
そんな時ふと我に返り、
初心に戻れる人間は"オトコマエ"ではないでしょうか。
「それを(こちら側の世界はここまでだと)決めるのはあなたじゃありません」
○オトコマエポイント
高校で将棋部に入り初めての大会。順当に勝ち進んでいく中、仙國との対局。
天才達に「世界の違い」を見せつけられた過去のある仙國は、同じ「凡庸な才能」にも関わらず向こう側へと行こうとする信歩に対し、「こちら側の世界はここまで」だと話します。
断崖で隔てられたイメージ内で、仙國はその断崖に背中を向け諦めてしまいました。しかし、
その崖をも越えようとする信歩。
断崖に立ったとき、向こう側に生まれなかったことを悔やんだ仙國と乗り越えようとただ馬鹿みたいに真っ直ぐに進む信歩。
どんなに険しい道、高い壁であったとしても、一歩一歩着実に進んでいけばいずれは乗り越えられると信じる心の強さは"オトコマエ"に他ありません。
苦しい時辛い時に、信歩を思い出して、もう一歩進もうと足を踏み出してみるのもいいのではないでしょうか。
まとめ
信歩は、ただひたすらに努力をし続け、そして挫折を何度も味わってきた主人公です。そんな生き方をしてきた信歩だからこそ「達成した」ことへの感動は並みの比ではありません。
しかし、「何かを成す」ということはそれほど簡単なことではないということを、今一度考えてみてはいかがでしょうか。普段気にもとめない、ちょっとした成果や結果を「当然」だと思うことなく、
その成果は自身が努力した結果だということをしっかりと噛み締め、次なるステップへの糧としましょう。
そうすれば、信歩のようにいつか
「向こう側」へと進むことができるのではないでしょうか。