今、世界中から注目を集めているブダペストの
「廃墟バー」。
資金不足などが原因で再開発が遅れ、放置され朽ちた建物をハンガリー人のクリエイティブな発想で、生まれ変わらせたのが「廃墟バー」や「廃墟カフェ」と呼ばれているお店。
今回はその中で一番人気の廃墟バー、
「Szimpla kert (シンプラ ケルト)」を紹介したいと思います!
場所は、ブダペスト観光の新名所とも言われているユダヤ人街 Zsido negyed (ジドー ネジェド) の一角にあります。
昼の間は
「Szimpla Piac (シンプラ ピアッツ)」と呼ばれ、市場として開放。
巨大な敷地に様々なテーマの違った部屋が入る建物が並び、外の空間も広く、まるでテーマパークのようですね。
部屋から部屋を移る度に違う印象が感じられる廊下を歩きます。
無機質な空間ながら猫のぬいぐるみが天井にひっついているなど、見ていて飽きることがありません。インテリアを見ているだけで何時間でも過ごせてしまいそうです。
料理はカウンターで注文する場合と、席に座ってからスタッフに声をかけ注文する場合がありますが
大体はカウンターでの注文になります。
混んでいるときは、まず席の確保をして飲み物を求めカウンターに行きましょう。
数種類の生ビールにワイン、各種カクテルなどのアルコールから、ジュースやコーヒーまで種類は豊富。
セルフサービスなのでチップ不要ですが、
50〜100フォリント(20〜50円程度)以下の釣銭が発生したら、受け取らないのがスマート。
特に女性連れの場合や、カウンタースタッフが自分より若ければそうしたほうがいいですね。
ほぼ
全部屋にバーカウンターがあり、ジャムセッションをしている部屋や、落ち着いたカフェっぽい机と椅子のある部屋、大きな空間の広々した部屋から、カップル仕様な薄暗い部屋まで、その時の気分に合わせて部屋を選ぶことができていつでも異なる出会いが楽しめます。
下町地区の庶民的な店でセルフサービスにも関わらず、お値段は気持ち高め。
生ビール大が800フォリント(約400円)。これはハンガリーの平均的な時給並みの値段。
そのためか若い客は少なめです。この廃墟バーが流行りはじめた時代を支えた「元・若者」がメインの客層で、
30〜40代の大人がメインのお店となっています。
また、ブダペスト在住の外国人にも知られ、インターナショナルな雰囲気もあり、
大体のスタッフが英語を喋れるのも嬉しいポイント。
ブダペストには沢山の廃墟バーがあります。どこも違った雰囲気が味わえる楽しい場所なので、ブダペストを訪れた際には
「バーホッピング」ならぬ
「廃墟ホッピング」をしてみても面白いかもしれません。