元々はジャニーズでデビューし、アイドルとして売りだされていくも
ギター好きが高じてジャニーズを脱退。現在ではプロのギタリストとして浜崎あゆみや小泉今日子さんのバックバンドとして活躍する
"ヨッちゃん"こと『野村義男』さん。
ツアーのたびにギターを買い集めるという野村さん。コレクションするだけでなく、自身で改造することもあるのだとか。
今回はその希少なギターコレクションを紹介していきます!
初めてエレキギターを買ったのは14歳のころ。お姉さんが「かぐや姫」などが好きでギターを買ってきたところ、練習相手に付き合わされたことがきっかけだったそうです。
ジャニーズでデビューしてからは田原俊彦さんや近藤真彦さんらとともに
「たのきんトリオ」として人気がありましたが、
「The Good‐Bye」を結成し、音楽活動に力を入れていったことで、26歳でジャニーズ事務所から独立。アイドルからミュージシャンへの道を歩み始めました。
50歳を過ぎた現在、
所有するギターは352本。
このギターコレクションはミュージシャンの間でも有名で、希少なギターも数々あり、最高額のギターはヴィンテージのギブソンレスポールで、
高級外車が買えるほどだと噂されています。
所有しているギターの中で特に思い入れの強いギターは
「Aria Pro II Stagecaster ST-400N」。前述した野村さんが
初めて購入したギターで、楽器屋に「お金は後で払うから」と言って持ち帰り、両親に
「死ぬまで弾くから!」と泣き縋ってお金を借りたそうです。
その半年後にはもう1本増えていたそうですが。そのときに言った「一生、ギター弾き続ける」は今もまだ守れていますが「このギターを一生弾き続ける」は守れなかったとのこと。
「"音が悪くなるかな?"って思っちゃう人はそもそも絶対に改造はしちゃいけない」
野口五郎さんから譲り受けたムスタングを
勝手に塗り替えて怒られたという有名なエピソードもあったりと、ユニークな野村さん。
音が変わることを気にしていたらなにも出来ない。
色塗り替えたり、雑誌の切り抜きを貼ったりして加工する。よく知り合いのミュージシャンから「音、変わりませんか?」と聞かれるんだそうです。
「それってミュージシャンシップに乗っ取った素敵な考え方なんだけど。でも、ギターの改造は
出来上がったギターの音が、好きになれるか、なれないかじゃないですかね。」
良くなるか悪くなるかはやってみなければわからない。色を塗り替えることで結果的に音が良くなったギターもあったと言い、
どんな事にもチャレンジしてみるエネルギッシュさが伺えました。
高価なヴィンテージものから、比較的手に入りやすい価格のモデルまで様々なギターを集める事には「
希少価値や値段が高いものだけが好きなわけではなくて、安いものまで含めて全部が大好きなんです。お土産用のウクレレだって、どっかの南の島でおばちゃんが作っているわけでしょ?」
量産型の安いギターでもそれぞれ全部に意味があるという考え方で、高く評価されているギターが一番だとは思っていないという。
「100万円のギターでも1万円のギターでも、買うときの覚悟は一緒ですから。」
「高いからいい」、ではなく「全部いい」という野村さん。そりゃあこれだけのコレクションが集まるわけですね。
今ではギターのみならず、音を変化させる
「エフェクター」にも愛情を注ぐヨッちゃん。
「野村義男の“足の踏み場もない”ギター・コレクション」「野村義男の“足の踏み場もない”エフェクター・コレクション」という本も出版されているほどのコレクション。
興味がある方は是非読んでみてはいかがでしょうか?