第36回目となる今回は、『月刊IKKI』で連載していた漫画家漫画
『G戦場ヘブンズドア』の主人公の一人、堺田町蔵から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
人気漫画家・坂井大蔵の息子で小説家志望の堺田町蔵(さかいだ まちぞう)と、敏腕編集者の息子で天才的な漫画の才能を持つ長谷川鉄男(はせがわ てつお)が、坂井大蔵の漫画が原因で起きたトラブルがきっかけで二人で合作漫画を描くことに。
そこから商業漫画界の厳しい世界を戦友としてともに歩む二人の成長と挫折、葛藤などを描いた漫画。
主人公である堺田町蔵は、家族を蔑ろにし、漫画家として名を馳せている父親を恨んでいるが、自身が漫画家の道を歩んでいく過程で次第に父を認めていきます。
そんな「漫画」の世界にどっぷりとはまっていき、人生をかけて進んでいく堺田町蔵から男前を学びたいと思います!
「オレを震えさせてくれるのなら、この世界で、一緒に汚れてやる。」
○オトコマエポイント
これは、一緒に漫画を作ろうと言いながらも、自分の漫画で誰かが傷つくのを恐れ万人受けするような作品を作っていた鉄男を覚醒させるために言ったセリフです。
あなたが「才能」に出会った時、嫉妬せずにその才能の持ち主を応援することができますか?
人の才能を見抜き、その才能を開花させるためなら自分は何でもしてやるとでもいうような情熱と本気さを、人にぶつけられる町蔵はかなり"オトコマエ"ではないでしょうか。
「いいよ。」
○オトコマエポイント
昔鉄男に救われてから鉄男のことを思い続ける女子高生、菅原久美子(すがわら くみこ)は「鉄男を守る」ためなら手段を選ばず容赦しません。
しかしどんなに普段腕っ節が強く、強がっている女性でも、時には傷つき弱るもの。
そんな女性が悲しんでいるときにそっと肩を貸してあげることができるのは"オトコマエ"ではないでしょうか。
普段ならば殴られておしまいかもしれませんが、ここぞという時には男らしさを出すのも必要なのかもしれません。
「オレもちゃんと、堺田町蔵になる。」
○オトコマエポイント
このセリフの前に「人はどんなに交わっても、本当はみんなひとりぼっちなんだってよ。」と、町蔵が昔、父親に言われたセリフを語っています。一見とても寂しい言葉のようですが、後に町蔵は気付きます。
それは寂しいことではないのだと。
人といくら関わっても、自分は自分。自分以外になれることはありません。誰かとひとつになることはできません。
だからこそ「自分」は一体何なのかを考え、「自分」という存在にならなければいけないのだということなのです。
そう決意し、明言したこのシーンは"オトコマエ"な鳥肌のたつシーンです。
まとめ
堺田町蔵は、本当に「強さ」を追い求め続けたキャラクターです。妥協することなく求め続けてきたからこそ、真に強く、周りからも慕われているのではないでしょうか。もちろん素質なあったかもしれませんが、まさに「努力の天才」。
町蔵のように日々たゆまぬ努力をし、思い切りのよさを身につけて"オトコマエ"になりましょう!