第22回目となる今回は、週刊ヤングジャンプで連載されていた
『ねじまきカギュー』の主役の1人、葱沢鴨から学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
都内の私立高校に勤める平凡な新米教師・葱沢鴨は、怪物的な女子に追い回される超女難体質が悩みの種。そこへ謎の拳法家・鉤生十兵衛(カギュー)が現れ、「先生を護る為に転校してきた」と宣言する。
強くてクールなカギューだが、その正体は中国に引っ越していたカモの幼馴染で、彼のことを一途に愛する純情少女だった。
2人の仲を阻む様々な障害に、カモは心優しさと強い信念、カギューは螺旋巻拳と真っ直ぐな愛情で立ち向かっていく。
生徒全員を敵味方関係なく愛し、汚名を着るほどの自己犠牲的な愛情を持つ主人公、葱沢鴨から"オトコマエ"を学びたいと思います!
「僕は将来先生になるんだから、いじめはどうしても許せないんだ」
○オトコマエポイント
葱沢鴨の原点から紹介。幼少期、どちらかといえばいじめられっ子だった葱沢鴨ですが、将来の夢は教師になることでした。いじめられていた自分に全力で向き合い、そして「愛」を教えてくれたのが、先生だったからです。
そんな先生に憧れた葱沢鴨は、教師という夢を持ち、教えてくれた先生を『理想像』とします。
そんな幼少期に抱いた気持ちを、子供ながら「いじめは許せない」であるなど、貫き通す意志の強さは"オトコマエ"に他なりません!
自分がこうときめたことは、貫き通してこそ、男ではないでしょうか。
「もっと自分のために生きろ」
○オトコマエポイント
生徒会長との戦いの最中、生徒会長の手となり足となり戦う生徒会副会長の2人、後上 貞鳥(てとり)・亜鳥(あとり)。
2人が戦う姿に違和感を感じる葱沢鴨は、彼女達は彼女達自身のために生きていないと気づきます。
そしてこのセリフをいうのですが、物語では「会長(自分)のために生きてますわ」と、彼女達にとって生徒会長が自分自身であると反論されます。
(実は二人は生徒会長のクローンであったため)
ですが、このセリフにかける「愛」の深さはなかなかすごいと思いませんか。
他人の生き方に関して、生半可な人がアドバイスやリードをしても到底納得してくれません。
葱沢鴨は、生徒に対し本当に真摯に考え、その内側を理解しようとします。
彼のように相手のことを本当に理解しようとする気概が"オトコマエ"には必要なのではないでしょうか。
「もはや好奇心というレベルじゃない。あなたは立派に「愛」を愛していた」
○オトコマエポイント
物語の終盤、「愛」という概念が全くわからなかった学園の理事長である二千恵 理人(にちえ りひと)に対し言ったセリフ。
理人は、「本当の愛」という存在を確かめるため、実の母に自分の身代わりとなるように仕向け事故死させてもなんとも思わないようなサイコパス。
そんな理人に対して、教師として「『愛』を教えてあげなければならない」という使命感から、教えることを決意。
上記セリフとその証拠をつきつけ、理人に「愛」があることを認めさせます。
しかし、このようなセリフを言えるのは「愛」についてこの人はわかっていると思わせるだけの素養が必要です。
葱沢鴨のように、常に「愛」というものに向き合っている人物だからこそ、このセリフに重みがあるのです。
「愛」についてしっかりと考えている男…"オトコマエ"ですね!
まとめ
この作品は終始「愛」について描かれています。
先生である葱沢鴨は、平凡で頼りなく喧嘩も弱いですが、芯は強く打たれ強いキャラクターです。
性根から純粋な性格の頑張り屋で全ての生徒に対して平等に愛を与えるキャラクターとして描かれています。
自身の信条を貫き、「愛」について常に考え続けた葱沢鴨を見習って、どんな人にも手を差し伸べられる"オトコマエ"を目指してみては。