第22回目となる今回は、2001年から2010年まで月刊少年ガンガンで連載されており、2度のアニメ化や劇場版も公開された荒川弘の作品
『鋼の錬金術師』の主人公、エドワード・エルリックから学んでいきたいと思います。
【漫画のあらすじ】
19世紀の産業革命期のヨーロッパをモチーフに、錬金術が存在する架空の世界を舞台としたファンタジー漫画。
幼き日に最愛の母親を亡くしたエドワードとアルフォンスの兄弟は母親を生き返らせようと思う余り、錬金術における最大の禁忌、人体錬成を行うも失敗。エドワードは左脚を、アルフォンスは自らの身体全てを失ってしまう。
エドワードは自身の右腕を代価として、アルフォンスの魂を鎧に定着させ、その後エドワードは自ら失った右腕と左脚に機械鎧(オートメイル)を装着し、仮の手足を手に入れる。
12歳となったエドワードは国家錬金術師となり、二つ名「鋼」を授けられ、アルフォンスと共に元の体に戻る為、絶大な力を持つ「賢者の石」を探す旅に出る。
非常に賢く、史上最年少での国家錬金術師資格を取得するなど錬金術師としては超一流。
粗暴でワイルドな行動派で、努力家で人情深い男らしい主人公、エドワード・エルリックから"オトコマエ"を学びたいと思います!
「今度お前を泣かせる時はうれし泣きだ!!」
○オトコマエポイント
ウィンリィを戦線から離すため、駅で見送る際にエドが言ったセリフ。別れの寂しさから思わず溢れる涙に悲しませて泣かせてしまったと感じた際に出た一言ですね。
女性を泣かせてしまった時、こんな風に思えたら素敵だと思いませんか。
もし自分が女性を悲しませてしまったら、次は喜ばせてあげましょう。こういったささやかな気配りのできる男性は"オトコマエ"ではないでしょうか。
「立って歩け 前へ進め あんたには立派な足がついてるじゃないか」
○オトコマエポイント
片足を失い、機械鎧(オートメイル)となっているエドだからこその名言ですね。
どれだけ絶望の淵に立たされても、しゃがみこみ、下を向いていては何もコトは進みません。
エドもかつて母親を失い、弟と自身の片腕片足を失うという絶望を味わっています。
そんな中、もがき苦しみながら立ち上がり進んだからこその今があるのだと思います。
失敗や障害に苛まれても、前を向くことだけは忘れない男こそ"オトコマエ"と言えるのではないでしょうか。
「おまえの手は人を殺す手じゃない 人を生かす手だ」
○オトコマエポイント
こちらもウィンリィを相手にした名言です。
両親の敵であるスカーを前に拳銃を構えるウィンリィ。引き金を引かせないためにエドが言ったセリフです。
ウィンリィは機械鎧技師として、エドのような腕や足を失った人を助ける仕事をしています。また、このシーンの少し前には出産に立ち会い、生まれた赤ちゃんを救ったシーンもありました。
そんな汚れのない手を汚して欲しくないという気持ちの現れがこのセリフになるわけです。
現実世界でも、「汚れ仕事」というものはあります。
そういった仕事や作業はなるべく男性が駆って出てあげましょう。女性の手を汚させないのも"オトコマエ"が為せる技ではないでしょうか。
まとめ
エドワード・エルリックは直情的で、ひねくれ者といった子供っぽいところもありますが、感受性が高く自身の正義感には真っ直ぐな男です。また、まわりを振り回すほどの行動力はある意味非常に高い求心力が為せる技かもしれません。
エドのような行動力と、行動したからには達成させる芯の強さを兼ね備えた男は"オトコマエ"に他ありません。