第7回目となる今回は、週刊少年ジャンプにて連載し、全20巻で完結した作品
『バクマン』の主人公「真城 最高」から学んでいきたいと思います。
『バクマン。』はアニメ化もし、2015年10月には実写映画の公開も決まっている大人気作品です。
【漫画のあらすじ】
高い画力を持った真城最高・文才に長けた秀才である高木秋人を主人公とし、二人の少年コンビが「亜城木夢叶」のペンネームで漫画家を目指していく道のり・その活動を描いた物語。
初めは秋人からの誘いをを断っていたが、声優を目指している片思いのクラスメイト・亜豆美保と「アニメ化したら結婚する、それまで互いに直接会わない」と約束した事から漫画家への道を志す事になる。
本作では多くの漫画関係の固有名詞が実名で使用されており、作中で主人公達が漫画を持ち込む雑誌は連載誌である「集英社の『週刊少年ジャンプ』」であり、『WJ』掲載作品は『ONE PIECE』『ドラゴンボール』等と多くの作品が登場している。
また『WJ』で活躍経歴のある漫画家達の名前も登場する。『WJ』特有のシステムであるアンケート至上主義・それによる打ち切り・専属契約制度についても詳しく説明されており、現実の『WJ』が忠実に描かれている。
最高が亜豆との約束を頑なに守り、信じて漫画道を突き進んだその精神力から「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「週刊連載は休んじゃ駄目なんだ!!」
○オトコマエポイント
プロ根性とでも言うのでしょうか。
主人公である最高は、漫画執筆による過労で倒れてしまいます。入院することとなり、出版社や漫画仲間達に連載を休止し、休養するように言われます。
そんな時のワンシーンです。
自分の仕事に誇りを持ち、その成果を待っている人たちがいる。そんな人たちのために休んではいけないという精神。
もちろん無理は禁物ですが、ここぞという時には頑張る姿勢がオトコマエには必要かもしれません。
「イチからやり直そうぜ」
○オトコマエポイント
主人公の2人が連載を目指し、増刊号に掲載した作品は残念ながら3位という結果に。ライバルは1位を獲得し連載。これまでの作風である「邪道な漫画」で勝負し負けるという現実。
その全てに決別するため、川に原稿を投げ捨てて「王道」の作品を目指すことにしたシーンです。
大きな挫折を経験した後に訪れるターニングポイントで、『これまでの自分』を貫くか、決別するかという選択肢が訪れます。
これまでやってきたことを否定するのは難しいものですが、さらなる進歩を遂げるために決別できるかどうかがオトコマエになれるかどうかを決めるのではないでしょうか。
「亜城木夢叶であり続けるだけだ」
○オトコマエポイント
『バクマン。』の最終巻で「亜城木夢叶」というペンネームに掲げた
「亜豆と真城と高木の夢が叶う」という願いを見事に達成し、この名前をつけてくれた高木の嫁であり友人の香弥に感謝した後のワンシーン。
ずっとこのペンネームに支えられて頑張ってきたと告げ、そしてこれからも「亜城木夢叶」であり続けるという決心。
待望の夢がようやく叶ったとしても、そこで終わりではなく、その状態を続け、またさらなる目標に向かって立ち止まらず進んでいく。
その姿勢はオトコマエですね。
ただ"これまで通り"を続けるというのは、言葉以上に難しいことです。
それを平然と言えるのは、「自分」というものをしっかりと持ち、その自分を、そしてパートナーを心から信じているからだと言えるでしょう。
まとめ
作中でも描かれていますが、漫画家という職業は目指すこと自体がギャンブルです。
そんな職業につきながらも、努力を惜しまず、頑張り続けたからこそ、最期には感動のラストを迎えることができたのでしょう。
主人公である最高、「亜城木夢叶」だからこそ、この大きな夢を叶えることができたとも言えます。
どんな困難な道のりであっても、たったひとつでも信じるものを信じ続け、必至になってやり続ける姿はオトコマエになるために見習うべきポイントでしょう。