第3回目の今回は、小学館のWEB漫画サイト「裏サンデー」で連載中の作品
『モブサイコ100』から主人公の「モブ」こと「影山茂夫(かげやま しげお)」から学ぼうと思います。
この作品の主人公である「影山茂夫」こと「モブ」は、大人しくて、運動や勉強もぱっとしない中学生です。
不器用でうまく人付き合いすることもできない彼は、ひとつだけ人と違う力を持っています。
それが尋常ではないほどの
「超能力」です。
あなたがもし、物を浮かせたり、人の心を読むことができたりなどの超能力を持っていたなら、どうしますか?
自分が生きていく中で、
「楽をするため」に使ってしまいませんか?
彼、「モブ」は違います。
あくまで普通の生活にこだわります。超能力を持ちながらも、運動も勉強も人一倍努力するのです。
早速、そんな自分の持つ力に溺れることのない彼の活躍の中から、「オトコマエ」なポイントを分析していきます!
「生きていく上で必要ない」
○オトコマエポイント強力な超能力を使えるモブですが、実はあまり使いたがりません。その理由は「生きていく上で必要ない」から。
どんな並外れた能力でも、その力を使うべき場所を見出せなければ、なんの意味もありません。
しかし、使う場所を間違ってしまうことの方が遥かに多いでしょう。
過去にも原因があるのですが、「人に向かって超能力を使ってはいけない」という信念を彼は持っています。
どんな力を手にしても、決して溺れず、使い方を間違えない彼の芯の強さは学ぶべきところでしょう。
「やめ…なよ…」
○オトコマエポイントまわりにはやし立てられ生徒会長に立候補させられるも、演説を一言も話すことができなかったモブ。
そんな姿を見て告白してきた女の子。モブはその女の子と1週間毎日一緒に帰宅していました。
付き合っているのかと思いきや、実は告白を断っていたモブ。さらに女の子の方も罰ゲームで告白したといいます。
落ち込むモブですが、その女の子がこっそり書いていた小説のことが女子グループにバレてしまい、こんなの書かずに一緒に遊ぼうよと、破られてしまいます。
その一部始終を見ていたモブ。今までのモブなら決して言わなかったセリフを言います。その言葉こそ「やめ…なよ…」。
漫画を読んだ方にしか伝わらないかもしれませんが、ここまでのエピソードで大きく成長したモブを垣間見ることができます。
「自分の気持ちは大事にすることにしたから」そう言って破れた紙を拾い集め…
超能力で再生!!これこそが「能力の使うべき場所」!そんなモブを見て、周りに流されることをやめる女の子。
これこそが主人公。他人に影響を及ぼすほどの意思は見習うべきポイントですね!
「感謝」
○オトコマエポイント漫画タイトルである『モブサイコ100』。この「100」とういうのは、主人公であるモブの"感情"のパーセンテージを表しています。
様々な悩みを抱える中学生。その感情の揺れ動きをパーセンテージで表現しています。
この漫画の醍醐味はそんなフラストレーションなどの感情が100%…つまり限界値に達した時、モブがどうなってしまうのか!というワクワクです。
漫画上で初めてモブが100%に達した感情は"怒り"でした。怒りに任せたモブの能力の強さは恐怖そのもの。
ゆえに普段は感情を押し殺した、平静を保った生活を心がけていたのです。
そのモブをうまく導いてくれていたのが、偶然知り合った霊感のない霊能力者「霊幻新隆(れいげん あらたか)」です。
このシーンではそんな霊幻に対し、共に数々の依頼をこなしたり、モブの悩みの相談役をしたりしていたことに関する"感謝"が爆発。
絶体絶命のピンチに於いて、人に能力を使ってはいけない。しかし力を持つものは戦わなければならない。
しかし誰かがそっと手を伸ばすだけで心の解決につながることがあります。
その結果、一時的にモブの持つ全エネルギーが霊幻に丸投げされたこのシーンから感謝と、そして信頼のできるパートナーの必要性を感じます。
相手を本当に信じていなければ、その与えた力が自分に向くかも知れないと思った時、与えることができるでしょうか。
「人を心の底から信じる」勇気。これは見習いたい"オトコマエ"な部分ですね。
まとめ
今回選んだキャラクター「影山茂夫」は、一見オトコマエの要素はないような姿をしています。
超能力以外全く力のない彼は、まわりに影響され必死に努力します。
その姿はまさしく"オトコマエ"!!
その他のキャラクター達も非常に個性の強いキャラクターばかりなので、ぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか。