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07月17日 |
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居酒屋『梅の湯』ほか飲食店経営 梅元 孝泰 さん |
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1974年生まれ。大阪府出身。
フランス料理店の厨房で働いた後、その店のシェフの独立に伴い、焼肉店の店長を2年、焼酎居酒屋の店長を5年まかされる。
31歳で独立を決意し、1年の準備期間を経て、2006年、32歳で馬肉料理専門店『梅の湯』(大阪市中央区東心斎橋1-13-10 TEL06-6252-3233)をオープン。
その後、2010年11月に高級やきそば専門店『麺や 上方焼きそば』(大阪市中央区千日前1-6-20 TEL06-6212-1130)を、2011年6月に馬骨ラーメン店『湯梅軒』(大阪市北区天神橋5-6-23 一松食品センター内)をオープンさせる。
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(有)インライフ 代表取締役 山田昌也 |
1965年生まれ。埼玉県出身。
大学中退後、観光専門学校を卒業し旅行系編集プロダクションに入社。2年間の勤務の後、大手出版社とフリー契約。
27歳の時、広告出版会社の広告営業部に入社。8年間の勤務後の35歳、広告代理店・デザイン会社を設立。
その後、2005年1月、『(有)インライフ』を設立。
インライフWEBの運営のほか、大阪で美をテーマにしたフリーペーパー「Beauty LIFE」を発行、西心斎橋の飲食店『アルカード』などの店舗プロデュースも行う。
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32歳で馬肉料理専門の居酒屋『梅の湯』をオープン。激戦区・東心斎橋にありながら、順調に売り上げを伸ばし、昨年と今年、他ジャンルの店をオープン。広告宣伝は一切打たず、口コミだけで集客してきた梅元氏。その秘訣とは? 広告業界で長年の経験を持ち、飲食店もプロデュースするインライフ社長山田が迫る!
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山田:『梅の湯』さんはスタートから順調だったんですか?
梅元:ほんまありがたいことに周りに助けられて。心斎橋に先輩方がたくさんいてたので、みなさんに応援していただきました。でもまだまだですよ。まだまだ軌道に乗ってない。
山田:結構激戦区ですよね?
梅元:はい。ほんまは東心斎橋でやるつもりなかったんです。ビジネス街とか住宅街で隠れ家的な店をやりたいと思ってたんですけど、偶然物件が見つかって。やっぱり周りは心斎橋のすごい有名な店が多いじゃないですか。なんか特色出さなあかんなと思って、馬肉の専門店をやることになったんです。
山田:でも馬肉料理の店って少なくはないじゃないですか。それなりにはありますよね。
梅元:はい。けど、どこもコース料理とか、接待で使うような店が多いんです。それを居酒屋レベルでやった店はたぶんあんまりなかった。うちは、牧場から直接仕入れられるというのがあったので、居酒屋みたいな値段で出します。そうしないと意味がないなと思っていたので。
山田:自社ホームページもなく、広告宣伝も一切打たずに順風にいかれているのはすごいなと思いますね。
梅元:広告宣伝を打たない分、なんかこうメディアが食いついてくれるようなことを、とは思ってやってます。高級焼きそばの店もJRAの裏でやったりとか。
山田:お酒は焼酎がメインで?
梅元:いえ、焼酎もワインもウィスキーも。僕がお酒を何でも飲むんで。
山田:僕の知り合いが、東京の秋葉原に焼酎専門店をやっているのですが、ブームの時は予約しないと入れなかったんですよ。でも今は落ちてますね。
梅元:そうなんです。ブームというものは、来たら絶対去っていってしまうので、僕はずっと馬肉ブームが来るな、来るなと5年間思ってるんです(笑)。叶姉妹とかスポーツ選手がよう馬肉食べるんですよ。すごいヘルシーでローカロリーで、世界一安全な食肉と言われているので生でも食べられるし。馬って体温が高くて、平均体温が43度くらいあるので、菌が生きひんのです。
山田:馬って、牛とか豚に比べてペット的な感じがしますよね。どちらかというと食べるイメージがない。
梅元:競馬とか乗馬とか、馬好きな人は「かわいいのに」って言いますね。でも実は食べてもらう馬っていうのはまったく別もんなんです。テレビで見る馬はだいたい体重500kg前後じゃないですか。でも、食用のは1.5tくらいあるんです。遠くから見たら首の長い牛ですよ。
山田:ハハハハ(笑)。食用の馬っていうのは結構いるんですか?
梅元:日本で言うと熊本と信州の方くらいですかね。うちが仕入れているのは、カナダの2歳の子馬を買ってきて、熊本で1年半飼育した馬なんです。今までの法律やと、最後に育てた土地が産地として表記されていたので、国産と表示できたんですけど、今は一番長くいたところを表示することになっているので、カナダ産になります。
山田:でも今回の原発もあって、国産だから何でもいいっていうふうにはならないですよね。
梅元:いやほんまに。あと、いつも思うのは天然の魚ですよね。天然の魚がおいしいという感覚が、僕は随分昔から理解できないんです。いちごもハウスで作った方が、人の手がかかって絶対うまいじゃないですか。野生の牛捕まえて、天然の牛の肉って言ったって魅力的じゃないですよね。天然の魚も同じで、何食べてるか分からないし、僕はいつか養殖の時代が来ると思っています。うなぎは既に養殖の方が天然より高いですからね。
山田:天然っていうのは、その時期によって当たり外れもありますからね。養殖をしっかりやっていれば、安定した質のものが食べられる。
梅元:養殖の方が絶対うまい。いつか養殖の時代が来るんちゃうかなって僕は勝手に思ってます。あと、うちは化学調味料使ってませんっていう店多いやないですか。でも味の素が1本5,000円したら、うちは何とあの化学調味料を使ってますってなると思うんですよ。
山田:味の素って実はすごいですよね。東京で行列のできるラーメン屋に入ったら味の素入れてましたよ。
梅元:ラーメン屋は多いですよ。東京の方で聞いたんですけど、ラーメンに化学調味料入ってないとやっぱりあかんみたいなラーメンおたくも増えてるそうです。うちは僕が使い方がわからないので使ってないんですけどね。
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山田:ラーメン店をオープンされた経緯は?
梅元:馬骨ラーメンは、馬肉料理の店で元々出していて、お客さんからも好評で、やれやれみたいに背中を押されていたんです。そんな時、天満に高級やきそばの2店舗目を出さないかという話が来て。その場所って、周りには有名な中華屋さんとか、お好み焼き屋さんとか、安い店が多いんですよ。闘われへんなと思って。例えばラーメンやったらダメですか?って言ったら、どうぞどうぞってなったんです。
山田:店舗を多くしていくと、利益率って落ちるって言いますよね。
梅元:率はそうでしょうね。僕も店舗展開するつもりはなかったんです。でも、下の子が育ってくると、その子に次の場所を与えてあげなあかん。店長気分でいたいんですけど、店長じゃあかんねや、オーナー業やらなあかんねやって。そしたら父親みたいな気分になってきて、こんなんやりたいって言う子がいたら実現させてあげなあかんって思うんですよね。
山田:店舗展開をたくさんやっていくっていうのは、まず一番人に困るんですよね。
梅元:そうでしょうね。できる人間も探さなあかんし、いつ辞めるか分からないし。たぶん今どの会社でも永久就職なんてなくなってきてるし、まして飲食業界なんて、前からできる子は辞めていく世界ですからね。同世代で、どんどん飲食で店舗展開してる社長さんともよう話するんですけど、みんな、そこに税金のごとく、どんどんお金かけてますね。
山田:ほんとに人ですからね。うちも広告業の方は結構安定してるんですけども、プロデュースしているマッサージ店が東京と合わせて6店舗あるんです。こじんまりしたところって家賃とかの関係で利益率が高いんですよ。でも回転はすごく早くて、自分でもできるなって思うみたいで辞めていく人が多い。他にはない環境を作って、福利厚生をきちっとやっておくと安定率は高いんですけども、当然利益率は低くなる。どっちをとっていこうかなあと。
梅元:永遠のテーマかも分からないですね。僕は、自分がその店にいないとお店が回らないっていうのは目指してないんです。僕がいなくても回る店をやっていきたいし、お酒のないところで売上げを作れるようになりたい。それが今の目の前の目標ですね。
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対談場所 『Privatesalon Skarb』 |
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ドラキュラの隠れ家をイメージしたコンセプトレストラン『アルカード』の店内奥にある会員制プライベートサロン。
店内のコレクションケースには、オーナーのコレクションである『ワンピース』や『クローズ』のフィギュアが何と600体以上並び、ヴィトンやバカラのレアなアイテムも鎮座。
ソファ席も完備され、アルカードのメニューは全て飲食OK。落ちついた空間で、商談や打ち合わせに最適。
ARUCARD(アルカード)
大阪市中央区西心斎橋2-4-6 花月第一ビル3F 06-6214-0040
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本日の料理
● バラの形に盛り付けたローストビーフ
● トマトと野菜、たっぷりのチーズをもちもちの生地で包んだ「野菜のクレープ」
● 魚介類のウニソース和え
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