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07月17日 |
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特集> 社長対談
> 社長対談「株式会社キャン代表取締役 西村透」 |
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株式会社キャン 代表取締役 西村 透 さん |
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1970年生まれ。
大学時代ベンチャーサークルを立ち上げた際の集客力を武器に、心斎橋で飲食店の経営を手伝う。
阪神淡路大震災でその店が閉店したのを機に、総合ブライダル会社へ就職。
自ら社長に交渉し、ブライダルプロデュース部を新設し、数多くのレストランウエディングに携わる。
1999年、29歳で独立。
05年プロデュース契約を結んでいた店の経営店を収得し、直営1号店となる「リストランテ コンフェッティ」(大阪市福島区福島5-6-16 ラグザスクエアB1F)をオープン。
07年に「フレンチレストラン&チャペル CALLA(カラー)」(大阪市堂島浜1-1-8 堂島パークビルB1F)を、11年に「リストランテ CORONA(コローナ)」(大阪市北区堂島2-1-31 京阪堂島ビル1F)をオープン。
■ 株式会社キャン
■ リストランテ コンフェッティ 公式サイト
■ フレンチレストラン&チャペル CALLA(カラー) 公式サイト
■ リストランテ CORONA 公式サイト
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(有)インライフ 代表取締役 山田昌也 |
1965年生まれ。埼玉県出身。
大学中退後、観光専門学校を卒業し旅行系編集プロダクションに入社。2年間の勤務の後、大手出版社とフリー契約。
27歳の時、広告出版会社の広告営業部に入社。8年間の勤務後の35歳、広告代理店・デザイン会社を設立。
その後、2005年1月、『(有)インライフ』を設立。
インライフWEBの運営のほか、大阪で美をテーマにしたフリーペーパー「Beauty LIFE」を発行、西心斎橋の飲食店『アルカード』などの店舗プロデュースも行う。
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就職した会社で社長に直談判してブライダルプロデュース事業部を設立。そこでの経験を武器に独立し、現在直営店の飲食店を3店舗経営する。レストランウエディングがまだ定着していなかった頃から、ブライダル業界に携わる西村さんに、業界の現状と今後の課題を尋ねた。
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山田:飲食店を3店舗経営されていますが、元々はブライダルプロデュース業から始まったんですよね?
西村:はい。プロデュースしていたレストランのオーナーさんに、その店の経営をやらないかと言われたのが、飲食店を始めるきっかけでした。結婚式の見積もりって50%くらいが料理と飲み物で占めるんです。でもその分は、ほぼ原価で、我々プロデュース会社の利益は手数料程度。それなら初期投資やランニングコストはかかりますけども、直営の方がいいのではないかと。
山田:結婚式も価格破壊が起こってますよね。有名なホテルでも安いプランが出ています。
西村:結婚式自体の需要が下がってるんです。少子化で年々3%は市場が減っている上に、結婚式をしないという人が今や50%。2組に1組は結婚式をしないんです。晩婚化も進み、結婚式を挙げたとしても、式にお金をかけるという価値観も減ってきている。最近聞いた話によると、10年前の初婚の方の年収より、今の初婚の方の年収の方が下がってるんですって。というと、結婚式にかけるお金は下がって当たり前ですよね。これから、この業界は100%厳しい。その中でどう生き残って差別化していくかが重要になってきます。
山田:多角経営していかないと厳しいわけですね。ブライダルをメインに、それに付随する何かを考えなければならない。
西村:今我々が目指しているのは、飲食業とブライダル業の両立です。月曜から金曜は飲食店。土日は結婚式または二次会。完全に二毛作です(笑)。
山田:今直営店は、3店舗持たれていますよね。店舗の規模が大きいから、大変だったのでは?
西村:2年くらい前までは、結婚式がメインなのだから変な飲食はできない。クオリティはこれくらい、単価はこれくらいでという縛りを持っていたんです。でも、よく考えたら、そこは全然関係ない分野でもいいんちゃうかと。2号店はフランス料理店なのですが、高価格な料理で70席が埋まるわけないんです。ブライダルという気持ちは捨てて、70席をどうやったら埋まるか考えようということで、思いついたのがテーブルオーダーバイキングだったんです。フレンチを食べたことがない、高そう、何を食べたらいいか分からへんという方に、定額料金で食べ放題にすることで、気軽にフレンチを楽しんでもらえるようにしました。
山田:バイキングって食べられる方は、すごく食べられませんか?
西村:めちゃくちゃ食べられます。びっくりしました。予定ではひとり5皿で価格設定してたんですが、3ヶ月後にデータを取ったらひとり9.3皿だったんです。どうすんねんというとこで止まってます(笑)。まあでも順調ですよね。結局お店が流行る方がお店自体の活気も増えるし、人件費も使えるようになって、スタッフも増やせる。1号店もカジュアルなイタリアンにして、3号店もイタリアンにしました。3号店は、ディナーのワインを90分間飲み放題にしたんです。今は、飲み物はお水でいいですというお客さんが増えている時代になってきている。ドリンクで単価を上げるのは難しい。それならがぶっと飲んでもらって、ワインのことをもっと知ってもらおうと。
山田:宣伝はどうされているのですか?
西村:ブライダルに関しては、結婚情報誌とポータルウェブサイトに広告を出しています。
山田:ウェブは、自社のホームページを強化する形ではなく、ポータルを利用されてるんですね。
西村:はい。あとはSNSですか。この前Facebookとmixiで、同業者で飲み会をしないかという告知をしたら、3日間で27名も集まったんです。雑誌やウェブは短期的な集客しかできないのですが、もしかしたらFacebookは、ファン層を作って最終的に未来のお客さんになってもらうような長期的な集客が可能かもしれない。そう思って今Facebookを一生懸命やってます。
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山田::料理されてる方やワインを選ばれている方は募集で?
西村:はい。でも3ヶ月か半年くらいでいなくなってしまう子が多いですね。昔のように、3年でひとつの店を辞めてキャリアアップしていくというのではなく、今はしんどかったら辞めてしまう。辞める子はたいてい、自分のしたい店じゃなかったと言うのですが、だったら自分のお金ですればいい。サラリーをもらっている以上、会社の求めるものをいかに越えるかが大切なんですよね。
山田:ガツガツやる子は、今は10人にひとりくらい。みんな非常に淡白ですよね。
西村:向上心がないんです。周りを見てバランス良く真ん中の仕事しかしない。でも、それじゃ結局伸びひんぞって言ってます。実は昨年くらい業績が落ちたときがありまして。ある意味大企業病になってたんですね。会社が大きくなって、飲食店を出して、株式にしちゃうと、安定を求める人が増えてきて競争心がなくなった。そこで、業態も会社の仕組みも変えて荒治療をしたんです。超ワンマン社長と言われても、ついてきてくれる子とやっていきたい。僕が滅入って会社がうまくいくことはないですからね。自分の夢を叶えるために会社をやったのだから、まずは自分が楽しいことをさせてと思っています。
山田:守りに入ると、今は下がるしかない世の中ですからね。苦労しないとすぐに落ちていく。僕は出版業界から広告業界に入ったのですが、紙媒体をやっていた人間ってネットに移行できないんですよね。でもやらないと、覚えないとやっていけない。
西村:会社の企業としての寿命は30年だと思っています。今はひとつの区切りなのかなと思っています。もしかしたら折り返しなのかなと。我々もどことなく守りに入っていたのを、今年は、無理かもしれんけど一発やるぞくらいの精神でチャレンジしていかなと思っています。
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対談場所 『Privatesalon Skarb』 |
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ドラキュラの隠れ家をイメージしたコンセプトレストラン『アルカード』の店内奥にある会員制プライベートサロン。
店内のコレクションケースには、オーナーのコレクションである『ワンピース』や『クローズ』のフィギュアが何と600体以上並び、ヴィトンやバカラのレアなアイテムも鎮座。
ソファ席も完備され、アルカードのメニューは全て飲食OK。落ちついた空間で、商談や打ち合わせに最適。
ARUCARD(アルカード)
大阪市中央区西心斎橋2-4-6 花月第一ビル3F 06-6214-0040
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本日の料理
● スパイシーチキンとフライドポテト
● オリジナルタコス
● サーモンのカナッペ
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