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07月17日 |
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小池先生にとってオトコマエとはどういったものですか？
オーラがある人かな。顔がいいとか、背が高いとか、そういう面でかっこよければ男前だとか、傾奇者かというわけではなく、会った瞬間に強い光を放っているようなすごいオーラを感じる人ですね。つまり「一枚絵になる男」だよね。複製された芸術作品にはオーラを感じないように、唯一無二の作品のようなオーラを感じる人物です。例えばオトコマエを挙げるとしたら、長嶋茂雄さんですね。ずっと遠くからみても長嶋茂雄だとすぐわかる。今で言えばサッカーの本田選手を挙げます。どこにいても本田だとわかる。その前は中田だったね。なんかこうキラキラ光っていて、すれ違うだけでアスリート系のにおいがすると、憧れます。女の人も同じくオーラのある人。美人というよりも、光って見える人の方がいいですね。
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最後に若者にむけて一言お願いします。
ひとつのことに夢中になって熱心にやっている人の姿っていうのは一番美しい。あれをやろう、これをやろうと迷っているのではなく、これをやりたいと死に物狂いで一生懸命やっているのが気持ちがいい。だから漫画の世界に入りたい、教えてくれ、と聞いてくるけれど、会った瞬間「こいつはやるな」というのと、「やらないで落ちていくな」というのはやっぱり感じます。「こいつはやるな」と思うと、本当にやる。その凄さを持っている人は若くても尊敬する。若くても年寄りに尊敬されるような人、これはオトコマエだと思うね。
高橋留美子なんて20年近い間ずっと週刊誌連載をやっています。これは本当にすごいことです。「漫画地獄」の中で、ひたすら表現者としてのポジションを決めてビクともしない。彼女のようなゆらゆらとブレない人物になってほしいですね。僕はそういう人達の助言者でありたい。ルネッサンスが開花した時に、メディチ家という大パトロンが多くの芸術家を育てたように、才能は教えられて光るものではなく、見つけ出すものなのです。そしてその才能を伸ばしてあげる。そういう考えの人が今の日本にはあまりいません。今のお金を持っている人は芸術家を応援しない。漫画やアニメ、ゲーム、音楽などのコンテンツをバカにしてはいけなくて、もう14兆円というすごい金額を日本のコンテンツは稼いでいるのです。それほど日本のコンテンツが世界に行き渡っているのですが、そういうことを当の日本で知っている人がほとんどいません。だから僕は、助言者であり、パトロンでなければいけないと思っています。人よりも長く生きていて経験も多いので、質問や相談がくると、僕はこう思うよと答えてあげています。それが僕のできる優しさかなと思っています。
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