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Rookie Diaryカメラ撮影初心者講座

2灯ライティングで魅せる「赤 × 青」の演出【基本から応用まで徹底解説】

2025-12-19 19:00
写真・映像において 光は色と形を作る重要な表現ツールです。
特にスタジオ撮影で「2灯ライティング」を使いこなすことは、写真のクオリティを大きく高め、表現の幅を広げてくれます。
今回は、初めての方でも理解しやすいように「2灯ライティングの基本的なセッティング」と、応用の「赤と青の色を活かした撮影表現」について詳しく解説します。

1.2灯ライティングとは?
「2灯ライティング」とはその名の通り 2台の照明を使って光を作る方法です。
1灯だけでも写真は撮れますが、2灯使うことで影の調整や光の質感・奥行きや立体感を自在にコントロールできます。
2灯は「太陽の光」と「補助光」の関係で光をつくるのが基本です。
1灯目が主光源、2灯目は補助光として機能し、イメージした雰囲気へ仕上げる役割を果たします。

2.ライティングの基本セッティング
■主光源(Key Light)
まずは、1灯目の主光源の解説です。
被写体に対して、斜め45度の位置・やや上方向から光を当てるのが王道の基本です。
これにより、顔の陰影や質感が自然で立体的に表現されます。
斜め45度は、凹凸を美しく見せる黄金角度と言われている初心者でも失敗しづらい位置です。

高さは被写体よりやや高めにすることで、太陽光を想像させる自然な雰囲気のライティングになります。
これは、太陽が常に人の頭上から光を当てることをヒントにしたセオリーです。

■補助光(Fill Light)
2灯目は、主光源の補助的な役割です。
補助光は主に以下を目的として使います。

・影を和らげる
・コントラストを調整する
・背景や被写体の別方向を強調する


補助光の照度は、主光源より弱めに設定するのが一般的です。
全体のバランスを整えつつ、被写体の立体感や印象を大きく左右する役割を担います。

3.2灯ライティング活用例2灯ライティングは、セッティング次第でまったく違う雰囲気を作ることができます。
代表的な3つの活用方法を解説します。

■自然でフラットな光をつくる
1灯だけでは影が濃くなってしまい「硬い印象」になることがあります。
そこで2灯目を、主光の反対側に設置して影を薄くすることで全体を自然に明るくし、フラットな光を作ることができます。
左右から均等に光が当たることで、どんな角度の被写体でもバランスよく照らせるのが魅力です。

■被写体を際立たせるクロスライティング
主光源と補助光を、被写体の両サイドから対角線的に当てるセッティングが「クロスライティング」です。
これにより背景を黒く落とし、被写体だけを浮かび上がらせる効果が得られます。
光が交差することで陰影が強調され、写真にインパクトと演出的な奥行きが生まれます。

■グループショット対応ライティング
2灯ライティングで複数人を撮る時は、1灯を左右どちらかから斜め45度で、もう1灯を反対側から配置することで全員に均等に光を当てる ことができます。
照明の位置が偏ってしまうと、近い人は明るく、遠い人は暗く…とムラが出やすいため、グループ全体を同じ明るさで均一に照らすのがポイントです。

4.赤×青で「色をデザインする」2灯ライティング
赤と青の色を使った2灯ライティングをご紹介します。
赤と青を使うと、下の写真のような被写体に対して劇的かつ感情的な演出が可能になります。
色にはイメージがあります。
赤は情熱・エネルギー・強さ、青は冷静・クール・未来感 を演出します。
この2つを組み合わせることで、光だけでドラマチックな世界観を作れます。

赤と青はお互いを引き立ててコントラストを作りやすく、ポートレート・音楽撮影・ファッション撮影など様々なジャンルで効果的に使えます。

■カラーフィルター(ジェル)の使い方
光に色を付けたい時は、ライト前にカラーフィルター(ジェル)を装着します。

左のライト → 赤色フィルター
右のライト → 青色フィルター


このように設置することで、被写体の影や輪郭に赤と青の光が混ざり合った色の陰影が表現できます。

■色が交差する仕組み
赤と青の2灯を同時に当てると、次のように光が相互作用します。

・赤の光が当たった部分
・青の光が当たった部分
・赤の影に青が入り込む部分
・青の影に赤が入り込む部分


これによって、影に色が付いたような立体感のある写真が撮れるのです。この手法は、ネオンやサイバーパンクのような独特の世界観を写真に取り入れるのにとても効果的です。

■色のバランスと注意点
赤と青を使う時はいくつか注意点があります。

1.光量バランスを均一にする
光量が偏ると、一方の色が強く出過ぎてしまい全体が色被りしたように見えてしまいます。
基本的に、光量は同じように調整しながら合わせるのが良いでしょう。

2.背景・服装との相性を見る
色の演出は、背景や被写体の服装の色にも影響します。
コントラストの高い色同士でも、相性が良ければ生き生きとした仕上がりになりますが…悪ければチグハグに見えることもあります。

まとめ2灯ライティングは、単に「明るく照らす」だけではありません。
光の方向・強さ・色を自在にコントロールして自分のイメージした世界観をつくるためのツールです。
基本を押さえたうえで、色を使った応用表現に挑戦すると写真表現は一段と深くなります。

光は“正解”ではなく“表現”です。

たくさん試しながら、自分だけの光を見つけてみてください。