Rookie Diary新人カメラマン日記

二本目におすすめのレンズとは?〜初心者から中級者へのステップアップ〜
2025-09-10 14:20
カメラを始めてからしばらく経つと、最初に購入した標準ズームレンズだけでは物足りなく感じることが増えてきます。
「もっと背景をぼかした写真を撮りたい」
「暗い場所でもきれいに撮影したい」
「特定の撮影ジャンルを極めてみたい」

そんな思いが芽生えたら、いよいよ二本目のレンズを検討するタイミングです。
今回は、二本目のレンズ選びで失敗しないためのポイントと、おすすめのレンズをじっくり解説します。

1.なぜ二本目のレンズが必要なの?

標準ズームレンズは非常に万能で、多くのシーンをカバーできます。
ですが、設計上「画角の広さ」や「価格の手頃さ」を重視しているため、以下のような点で限界を感じることもあります。
•F値(レンズの明るさ)が大きめなので、背景のぼけが少ない
•暗い場所や夜間の撮影で手ブレやノイズが出やすい
•シャープさや色の描写力が物足りないと感じることがある

つまり、標準ズーム一本だけで撮影を続けていると、「写真の表現力に制限がある」と感じることが多くなってしまうのです。
そこで、二本目のレンズとして「単焦点レンズ」を選ぶ方が多い理由はここにあります。

2.単焦点レンズが二本目におすすめの理由

単焦点レンズとは、焦点距離が固定されたレンズのことです。ズームができませんが、その分以下のメリットがあります。
1.明るくてボケがきれい
単焦点レンズは構造がシンプルなため、F値が小さい(=明るい)レンズが多く、背景のボケ味を美しく表現できます。
人物のポートレート撮影では、背景が大きくぼけて主役が際立ち、写真全体の印象が格段に良くなります。
2.シャープで高画質
単焦点レンズはズーム機能を持たない分、光学性能を高めやすく、シャープな画質や色の再現性に優れています。
風景写真や静物撮影で細かいディテールをしっかり写したいときにもおすすめです。
3.軽くてコンパクト
単焦点レンズは一般的に軽量でコンパクト。持ち運びやすく、カメラ全体のバランスも良くなります。
撮影時の疲れを軽減できるのは嬉しいポイントです。

3.二本目に人気の単焦点レンズ3選

それでは、具体的に初心者〜中級者に人気の単焦点レンズを紹介します。どれもコスパがよく、評価の高い定番モデルです。

1.50mm F1.8(通称「撒き餌レンズ」)
•特徴
最も代表的な単焦点レンズで、多くのメーカーから発売されています。
F1.8という明るさで、背景を大きくぼかせるのが魅力。
ポートレート撮影に最適で、自然な遠近感が出せます。
•おすすめポイント
価格が非常にリーズナブルで、初めての単焦点レンズにぴったり。
初心者でも扱いやすく、画質の良さを実感しやすいモデルです。
•こんな人におすすめ
背景をぼかした写真を撮りたい人
ポートレート撮影に興味がある人
コストを抑えつつ画質をアップさせたい人

2.35mm F1.8
•特徴
50mmより少し広めの画角で、スナップや日常の風景撮影に向いています。
こちらも明るくてボケがきれい。
室内や暗い場所でも活躍します。
•おすすめポイント
風景や街歩き、旅行撮影が好きな方にぴったり。
コンパクトで軽量なので持ち運びも楽です。
•こんな人におすすめ
旅行や街撮りをよくする人
自然な視野で日常を切り取りたい人

3. 85mm F1.8
•特徴
中望遠の単焦点レンズで、ポートレート撮影に特化したモデル。
大きなボケを生かして被写体を際立たせます。
•おすすめポイント
本格的に人物撮影を楽しみたい方におすすめ。
ボケ味が美しく、写真の雰囲気がグッと良くなります。
•こんな人におすすめ
ポートレート撮影に特化したい人
被写体を強調したい人

4.単焦点レンズを使うときのポイント

単焦点レンズはズームができないため、「撮りたい構図に合わせて自分が動く」必要があります。
最初は少し不便に感じるかもしれませんが、その動きが自然と構図の勉強になりますし、写真の観察力も上がります。
また、背景のボケを活かすためには「被写体と背景の距離感」を意識すると、より効果的な写真が撮れます。

まとめ
最初の一本は標準ズームレンズでも十分楽しめますが、二本目のレンズを追加すると撮影の幅と表現力がぐっと広がります。
おすすめは「50mm F1.8」などの明るい単焦点レンズで、背景のボケを活かしたポートレート撮影ができる一本です。
撮影スタイルや興味に合わせて35mmや85mmも検討すると良いでしょう。
レンズ選びはカメラライフの大きな楽しみのひとつ。焦らずじっくり、自分の撮りたい写真に合った一本を見つけてくださいね。