Movie Column動画コラム

iPhoneでプロっぽく動画を撮る5つのコツ
2025-07-25 19:01
最近では、iPhoneで撮影された短編映画や本格的な映画作品も登場するほど、スマートフォンの映像クオリティは驚異的に進化しています。

Appleの公式プロモーションでも使われた映画『Unsane(アンセイン)』(監督:スティーヴン・ソダーバーグ)は、iPhoneだけで全編撮影されました。
また、ショートフィルムやミュージックビデオの現場でも、iPhoneが「プロのツール」として使われる時代になっています。

つまり今は、誰でも“映像制作の可能性”を持っていると言っても過言ではありません。

でも、「ただiPhoneで撮る」だけでは、なかなか“プロっぽさ”は出ませんよね?

今回は、iPhoneだけでプロっぽい動画を撮影するための5つの具体的なコツをわかりやすく解説します。
これを読めば、YouTube・Vlog・TikTok・SNS・PR動画まで、見た目の印象が一段階アップするテクニックが身につきます!

1. 手ブレを抑えて“映像の安定感”を出す
最も基本であり、プロっぽさを決定づけるのが「手ブレ対策」です。

手ブレがひどいと、どれだけ画質が良くても一気に素人っぽく見えてしまいます。

【対策方法】
・両手でしっかりホールドし、肘を体に密着させる
・背筋を伸ばし、なるべく体を動かさずに撮る
・撮影中は深呼吸して動きを最小限にする
・三脚・ジンバル(スタビライザー)を使うのもおすすめ

特にジンバルを使えば、歩きながらでも滑らかな“映画のような映像”が撮れます。
最近ではコンパクトなiPhone用ジンバルも多く、動画撮影を本格化したいなら1つは持っておきたい機材です。

2. 光の使い方で画質が劇的に変わる
動画の印象を大きく左右するのが「光(ライティング)」です。

iPhoneは暗所性能も年々向上していますが、やはり明るい場所での撮影の方がクリアで色乗りも良くなります。

【撮影で気をつけたい“光”のポイント】
・なるべく自然光(太陽光)を使う:午前中〜午後の窓際が理想
・被写体の顔に影が落ちないように角度を調整
・逆光時はHDRモードONや露出補正で調整する
・暗い環境では小型LEDライトやリングライトを活用

プロの映像も「光の演出」で魅せています。
わざわざ高価な照明機材を使わなくても、光の向き・強さ・当て方を意識するだけで映像の質は飛躍的に向上します。

3. 構図とフレーミングが「プロ感」を演出
構図(画面の中の配置)は、プロと素人を分ける最大のポイントです。

ただ真ん中に被写体を置くだけでは、映像に奥行きもストーリー性も出ません。

【基本の構図テクニック】
・三分割構図:画面を縦横3分割し、交点に被写体を配置すると安定感が出る
・余白の使い方:被写体の“向いている方向”に空間を作ると自然
・被写体の目線の高さにカメラを合わせると一体感が出る
・斜め撮りやローアングルなど、変化をつけると映像が生きる

SNSでも映像でも「サムネイル映え」は重要です。
1カットごとの構図を丁寧に意識することで、視聴者に「おっ」と思わせるプロっぽさを演出できます。

4. 音の質が動画全体の印象を左右する
意外と軽視されがちですが、実は映像以上に音声のクオリティが重要になることもあります。

特にトーク系・インタビュー・Vlogなど、内容を聞かせる動画では「聞きやすさ」が命です。

【音をキレイに録るためのポイント】
・屋外や雑音のある場所では外部マイク(ピンマイク・ガンマイク)を使う
・室内では空調や生活音を切るなど、静かな環境を確保
・屋外撮影時は風防(ウィンドジャマー)付きマイクがあると安心
・ノイズが入りづらい近距離収音を心がける

iPhoneでも、外部マイク1つで音声のクリアさが劇的に変わるため、動画制作を続ける予定があるなら導入を検討してみましょう。

5. 編集を前提に「カット割り」を意識する
プロっぽい動画のもう一つのポイントは「編集しやすさ」です。

1カットでだらだら撮るのではなく、複数の視点・アングルで撮影して編集で繋ぐことで、テンポのいい動画が作れます。

【カットを意識した撮影のコツ】
・1カットは5〜10秒程度に抑える(不要な尺を減らす)
・引き/寄り/真横など同じシーンを複数アングルで撮る
・動きに合わせてカメラを振る“パン”や“ズーム”も効果的
・最初から「編集でつなぐ前提」で素材を確保しておく

編集は無料アプリ(iMovie, CapCutなど)などでも十分対応可能です。
見せたい雰囲気に合わせて、BGMやテキスト演出を加えることで一気に仕上がりがアップします。

まとめ
iPhoneだけでも「プロっぽい映像」は作れます!
もう一度、ポイントをまとめましょう。

【iPhoneでプロっぽい動画を撮る5つのコツ】
・手ブレを防ぎ、安定した映像を心がける
・自然光を活かして、明るく鮮明な映像を撮る
・構図を意識し、画面全体の完成度を高める
・音声の質にもこだわり、視聴者のストレスをなくす
・編集前提で複数カットを撮り、テンポ良く仕上げる

今や、映画や広告の現場でもiPhoneが使われるほどの時代です。
大切なのは、使っているカメラよりも「どう撮るか」という意識です。

あなたも今日から、プロのような映像を目指してみませんか?