|
透明感のある色彩や、口一杯に広がる甘い風味、年配の人には懐かしく、若い人には新鮮な金平糖(こんぺいとう)。1569年にポルトガル人によって伝えられて以来、多くの人々から親しまれている。『おめでたいお菓子』としても語り継がれ、結婚式の引き出物でもよく目にするのでは? 「コンペイトウミュージアム」では金平糖作りを通じて、歴史と文化を学び、そして今も金平糖作りに思いをはせる職人さん達の熱い思いに触れることができる。「楽しく・おもしろく」をモットーにしているコンペイトウ工房は、手作りの楽しい企画が満載だ。 |
|
|
まずは研究を続けて35年以上! コンペイトウ博士が、金平糖のいろはを分かり易く教えてくれます。『こんぺいとうの角はどうやってできるの?』『作り方は?』『どのくらいの時間がかかるの?』そんな素朴な疑問を面白おかしく解説。ちょっぴり知識が高まったところで、いよいよ金平糖作りへ。 |
|
|
実際金平糖が作られている釜の1/4の大きさです。30度程傾いており、底にあるガスバーナーを加熱します。そして職人さんが持ち出したのは、真っ白なこんぺいとう。これはグラニュー糖に蜜を掛けては乾燥させる作業を繰り返し10日間行ったものです。そしてこれを熱した釜の中に入れます。ガラガラと音を立て、釜が回り始めました。 |
|
|
続いては、色付け。色のついた蜜をまんべんなくかけていきます。色は職人さんがその日の気分で選びます。とても甘い匂いがするので舐めさせてもらったのですが・・・あくまでも色付け! 味は砂糖のみの甘さでした。職人さんのナイスアシストの下、蜜が溜まらないように手際良く蜜をかけていきます。 |
|
|
真っ白な金平糖の全体に色が付いてきたら、次は味付け。黄色ということで、味はパイナップルに。香料を蜜に入れると、より一層甘い香りが部屋中に立ち込めました。途中の金平糖を試食できるのも、手作り体験の醍醐味! やわらかくて温かい金平糖は自分で味つけしたせいか、より一層美味しく感じました。 |
|
|
『じゃぁ一連の作業を一人でやってごらん。』と職人さん。蜜が溜まらないように全体的にかけ、金平糖を混ぜるという一見簡単そうなこの作業。釜の回る速度はそこまで速くないのに、苦戦しております。その上、釜からの蒸気が地味に熱いのです。自分好みの色に仕上がれば、マイ金平糖の出来上がり! |
|
|
手作り体験が終わると、実際の製造工場見学へ。工場の中には16台の金平糖釜があり、西日本で一番大規模な製造工場だそう。蜜を蒸発させるので湿度80%くらいあり、工場内の温度はなんと50度近く! 金平糖はとても小さなお菓子ですが、職人さんの努力と情熱がぎっしり詰まっているのですね。 |
|
|
これが実物大、直径180p・深さ45p・総重量800sの金平糖釜です。釜は1分間に2回転し、膨大な金平糖に蜜をかけ、職人さんが大きなクワでかき混ぜていきます。2週間もの作業の末、輝くような製品を作る為には、やはり何年もの年季をもつ職人さんの技術が必要なのだそうです。 |
|
|
工場見学が終わると、紙芝居『コンペイトウの大航海物語』のはじまりはじまり〜。(ポルトガルから伝わった金平糖の歴史・その歴史の背景にある日本の戦国時代など) そして館長のフロイス氏から手作り体験修了証の贈呈。素晴らしい歴史を持った金平糖の灯火を消してはいけないと実感した手作り体験でした。 |
|