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07月17日 |
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脚本・演出の上田誠が作り上げるトリッキーでありながら、緻密に練り上げられた独特の世界観は観客の心を掴んで離さない。
巧みに計算されたユルい日常会話のコメディは「ヨーロッパ企画」ならでは。
年１回の本公演は全国１万人以上を動員しており「踊る大捜査線シリーズ」を手がける本広克行監督によって映画化され、ますます注目を集めている。
「サマータイムマシン・ブルース」（瑛太、上野樹里主演）
「曲がれ！スプーン」（長澤まさみ）
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編集：トリッキーな劇構造が高い評価を受けていますが、どうやって独特な舞台作品を作っているのですか？
上田： 僕らは台本が先にあるわけではなくて、先にコンセプトを決めて、どうやったら舞台で実現できるかを稽古しながら試していく作り方をしています。
まず舞台装置とか設定でしっかりした世界を作ってしまいます。
その上で役者さん達が日常を引っ張ったまま演技することによりリレーションします。
役者さんには生の体で上がってもらってます。
その上で、役者さん達には生の体で舞台に上がってもらいます。僕の作った世界設定やコンセプトと、役者さん達の日常を引っ張ったような演技を稽古しながらリレーションさせていく、というやり方です。
望月： 私は今回のお芝居が初参加です。
まず思ったのが、みんなすごく仲が良いってことです。
いい意味で力抜けているなーって劇を観ていて感じます。
私たちの劇団「ロロ」もすごく仲いいですけど、それでも劇から仲の良さっていうのは感じられないと思います。
長年一緒にやってるからかもしれないですけど、ヨーロッパ企画の舞台は劇から仲の良さがにじみ出てるんですよね。
こういうやり取り日常でもよくやってるんだろうなっていうのが劇を通して伝わります。
こいつら仲いいんだろうなーっていうほほえましさがいいなーって思いました。
凄いキュートです。
上田： 僕ら32歳と33歳ですよ。
加藤： 三十路通り越したおっさんがジャレあっててもキュート!?
一同笑
上田： 勝手なイメージなのですが、「ロロ」は異空間を舞台装置で具体的に作るのではなく、脚立だったりそこらにあるアイテムがバラバラと舞台上に散らばっていて、役者さんの力によって劇がドン！と生まれていると思うんです。
多分役者さんたちが劇世界作りをすごく背負っていると思うんです。
望月さんは僕たちの中にはいないタイプなので演技が上手ですね（笑）。
望月： ロロで役者が劇世界を背負うのは劇として強く出るのが楽だからです。
なんというか「これは劇ですよ」っていうのが楽なんです。
逆に上田さんの言う普通にいることの方が私には難しいかなーって思います。
上田： なるほど。僕はもともとゲームを作ってたんで、言葉じゃなくて絵で伝えるというゲームの方法論に凄く影響を受けています。
ヨーロッパ企画の脚本にも色濃く反映されてるかもしれません。
ドンキーコングを例に出すと、上にゴリラがいてお姫様がいて、樽が落ちてきて下にマリオがいるだけですけど、「あ、どうやらこれは樽を避けて上に上がってお姫様を救うゲームなんだな」って言葉じゃなく、ビジュアルで伝わりますよね。
演劇は言葉から作っていくというイメージがあると思いますが、ビジュアルで物語とか設定を語れるという力はゲームの世界から影響を受けていることに気付いたことですね。
絵に全ての物語を背負わせて言葉は自由に遊ばせてる、という風にしたいです。
言わなくて良いことばっかり言わすとか、そういうことがすごく好きです。
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編集：第31回公演の「月とスイートスポットは」新ジャンル“漂流コメディ”とありますが、“漂流コメディ”とはなんですか？
上田： ならず者が表の世界というか一般的な社会と外れた、夜とか街の裏側とかジメジメした陰湿な場所をウロウロ彷徨っている、漂流している姿が絵になるんじゃないかなと思って作り始めたのが“漂流コメディ”のきっかけです。
加藤： まだ稽古して短いのですが、漂流感はすでに溢れています（笑）
編集：「月とスイートスポット」タイトルの由来は？
上田： 月というとルナティック（編集部注：ルナティック＝常軌を逸したさま）
ですよね。太陽の裏側にあるものなので狂気じみた裏のニュアンスは否応なく出てきますよね。
月夜に照らされたチンピラたちのひと時の甘い空間を舞台上に出現させたいです。
端的にスイートスポットを説明すれば漂流しているやつらの漂着したポイントという感じなのですが。
お天道様の下ではなくて、高架下、校舎裏、路地裏とかを漂わざるを得ない人を情けなく、そして丹念に描ければと思っています。
編集：スイートというところでみなさんニヤっとしましたね。
もしかして何か裏の意味が隠されてたり別の意味があったりするのですか？
上田： スイートスポットはスイートだから甘いですよね。
舞台中に実際にアイスを食べるというシーンを稽古初日にやりました。
最初は「それってスイートじゃないよ。安直だよ」ってなったのですが、チンピラがアイスを食べるシーンは意外や意外。これが絵になったんですよ。
ぜひ劇中にもやろうと考えています。
編集：今回は新基軸を打ち出した実験作だとお伺いしましたが？
上田： 金銭的、状況的、実力不足等々、色々な要因があって、一つ馬鹿馬鹿しいことを思いついても昔は実現が難しかったりもしました。
しかし、今のメンバー、客演さん、劇団のスタッフワークを駆使すればもしかしたらこの馬鹿馬鹿しい思いつきが一本の公演として成り立つのではないかなという感じになってきたんです。
ある種の新しい企画性を軸にすえて１つの公演をつくることを最近は目標にしています。
第31回公演はやったことのないくだらない試みを投入できればなと日々試行錯誤中です。
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加藤： 本当に困ったときにスッと手を差し伸べてくれる人が格好良いなと思いますね。
上田： 僕は痛がりで野球とかも怖いんですよ。
打ってやろうという気持ちと痛そうという気持ちが半々になってしまいますが、それって男前とは言い難いじゃないですか。
当たることを厭わずに、打ってやろうという気持ちが100になる人は男前だと思うし憧れるんですよ！
加藤： 金本だね。
上田： 確かに金本っぽいですね。
とにかくフラれることを怖がらずにどんどんアプローチする男に憧れています。
編集：望月さんどうですか、そういうガンガンいく強い男の人は？
望月： 私はあんまり男前とは思わないですね。
上田＆加藤： ええー！（笑）
望月： 身をていして助けてくれるというか、自分より相手のことを考えてくれるって人の方が男前だと思います。
上田： 優しい男ってこと？
望月： でも逆に怒ってくれるとかも男前だったりしますよね。
加藤： 実際に見た目とかで好きなタイプは？
望月： 私は男性の顔でいったら堺雅人さんの顔が男前だなーって。
編集：望月さんはイケメン派ですか？男前派ですか？
望月： イケメンと男前の違いってなんだろう・・・。
上田： 男前っていうのは内面じゃない？
女の人にも男前っていうこと多いもんね。
加藤＆望月： たしかに！
加藤： じゃあさ、姿は堺雅人として内面はどうだといいの？
男前だと思う芸能人いる？
望月： 男前だと思う基本のタイプとか出てこないかも。
ぼんやりイメージはあるけど・・・。
編集：女性の口説き方とか殺し文句はありますか？
（男性陣しばらく考え込む）
加藤： みんなもってるんですかね？殺し文句。
編集：じゃあ女性目線から見てこれはやられた！とかないですか？
望月： 素直に褒めてもらえるのが一番嬉しいです。
変に格好つけずにちゃんと好きなら好きとかかわいいと言ってもらえると嬉しいですね。
回りくどいのとかはそんなに好きじゃないです。
回りくどいよりズバッと褒められるのが好きかも。
編集：褒められるのが好きなんですね
望月： そうですね、褒められるのが・・・恥ずかしいなぁ笑
褒められたいかもです。
一同笑
加藤： 上田くんとかありそうだよね？
望月： うん！作家さんだから良い言葉を持ってそうです。
編集：歯が浮くような言葉とかお願いします。
望月： プロポーズはなんて言ったんですか？
上田： あ、プロポーズはしてないです。
いいのかわからないのですけど、幸せにするよっていうのは言わない感じでした。
幸せにするよっていうよりは一緒になってくれたら絶対におもしろい目をさせるよっていう感じです。これはだめなのかな？
加藤： それすっごい回りくどいやつじゃないですか。
一同笑
望月： ケイさんはあるんですか？コイツ落としたいみたいになったらどうしてます？
加藤： 落としたいっていうより落とされたいって方が強いです。これ全然男前のページにふさわしくないですけど（笑）
編集：じゃあ今までは女性の側からこられる方が多かったのでは？
加藤： いやいやそんなことはないです。
好意を伝えるっていうことが、言葉で好きっていわなくても、会話で自然に出るだろうし、伝えることが凄い大事だと思います。
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物腰の柔らかい話し方で豊富な知識と語彙を操る劇作家・上田誠。
独特な雰囲気、言い回し、間の取り方から渋いオーラを発する加藤啓。
見た目は今時の女子だが、こだわりと芯の強さを感じる望月綾乃。
似ても似つかない3人ではあるがとてもかみ合っている。
取材時に素敵な化学反応を起こしてくれた3人と素敵な仲間たちの舞台第31回公演「月とスイートスポット」は12/21（金）〜12/23（日）イオン化粧品シアターBRAVA！で公開
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『月とスイートスポット』
大阪公演
会場：イオン化粧品 シアターBRAVA!
日程 12/21(金)〜12/23(日)
12/21(金) 19:00
12/22(土) 13:00 / 18:00★
12/23(日) 13:00
料金 前売4,000円／当日4,500円
学生シート(前売のみ)3,500円
※学生シートはローソンチケットのみ取り扱い（全席指定・未就学児入場不可）
主催：ＭＢＳ／ヨーロッパ企画／オポス 後援：FM802
[チケット取り扱い] 発売中
チケットぴあ0570-02-9999（Pコード423-891）／イープラス http://eplus.jp/(パソコン・携帯)／ローソンチケット 0570-084-005(Ｌコード52586)／阪神プレイガイド／イオン化粧品 シアターBRAVA!(窓口のみ。11:00〜18:00) ／MBS Goods Shop(窓口のみ。11:00〜18:00)
問い合わせ イオン化粧品 シアターBRAVA! 06-6946-2260(10:00〜18:00)
★印の回は出演者によるおまけトークショーあり
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DVD「ロベルトの操縦」
上田誠サイン入りDVD3名様プレゼント
・郵便番号
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・氏名
・年齢
・電話番号
・感想
ご希望の方は、上記の必要事項をご記入の上、
site@inlifeweb.comまで
「ロベルトの操縦プレゼント係」の件名で送り下さい。
締切：12月3日（月）
当選者の発表は、商品の発送をもって代えさせていただきます。
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