『乱暴と待機』
(c)2010 「乱暴と待機」製作委員会
10月9日(土)よりシネ・リーブル梅田、シネ・リーブル神戸、10月16日(土)より京都シネマにて上映
“演劇界の芥川賞”岸田國士戯曲賞を受賞し、小説『生きてるだけで、愛』『あの子の考えることは変』が芥川賞候補に選出されるなど、演劇界・文学界で注目の女性作家・本谷有希子の、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)に続く映画化作品。美波の他に、常人の理解を超越した陰湿な男・英則を浅野忠信、恐ろしいほどの気迫で奈々瀬に詰め寄る番上の妻・あずさを小池栄子、無職の情けない男・番上を山田孝之‥と名優たちが勢ぞろい。
『パビリオン山椒魚』『パンドラの匣』などで、多才ぶりを発揮している冨永昌敬監督が、どう考えても非日常でコミカルな光景を、いつしか「もしかしたらあり得るかも‥?」と思ってしまう、マジックにかける。笑いながらも最後はジワリとさせる秀作。
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