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映画『楽園』綾野剛、佐藤浩市、瀬々敬久監督が登壇 大阪舞台挨拶

「悪人」「怒り」で知られるベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を映画化した『楽園』の公開記念試写会が9日、大阪市のTOHOシネマズ梅田で行われ、2部作の大作でヒットを記録した『64 -ロクヨン-』でもタッグを組んだ綾野剛、佐藤浩市、瀬々敬久監督が登壇する舞台挨拶が行われました。


ストーリー


Y字路から起こった二つの事件、そして容疑者の青年、傷ついた少女、追い込まれる男……三人の運命が繋がるとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。彼らが下した決断とは─。


“楽園”を求める私たちに、突き付けられる驚愕の真実とは─。


舞台挨拶




最初の挨拶で綾野が「大阪ー大好きー」「イエーイ!」と観客との掛け合いをして「いいですねー。

これがやりたかったんです」と和やかな雰囲気の中始まりました。




綾野は容疑者として追い詰められていく青年を演じていることから、MCの「これまで追い詰められたことはあるか」との質問に対して─

綾野「追い込むことはあっても追い詰められることはないですね。

自分で自分のことを追い込んでいく…あれ?結局追い詰められているのか?

ははは。

なんかすいません、楽しくなっちゃって」と話すと観客から笑いが起こっていました。




佐藤浩市との共演について聞かれると─

綾野「『64 -ロクヨン-』のときはずっと背中を見続けたので、浩市さんの背中には修羅があるというか。

今まで背負ってきたなにかしら、怒りだとか愛情だとかを僕は感じていたので、今回ご一緒するとなったときも、ものすごく安心感がありましたし、現場でご一緒できるのを楽しみにしていました」と胸の内を明かした。


対する佐藤は綾野に対して「ハードな部分とソフトな部分を持ち合わせている俳優で、もう若手とは言えない、中堅という役者で一番難しい時期。例えば綱渡りをするにしても安全な渡り方をしたいという役者がいる中で、どうせするなら目隠しをしてやった方がいいなどと言えるハードさを持っている。その反面、非常に冷静に人を観察していたり、多面的な部分がある」と絶賛していました。




タイトル『楽園』について─

監督「人々は皆この世界がより良くなればと思いながら生きている。ちょっとしたボタンのかけ違いから犯罪に結び付いてしまうんじゃないかというのを考えながらつけた」とタイトル『楽園』に込めた思いを語っていました。


綾野は「このタイトルがついたことで僕ら俳優としては救われました」と話すと、佐藤は「ある時の台本から『楽園』というタイトルがついていて、それを見たときに僕の中で何かスコーンと抜けて『楽園』とはどういう意味なのか?

誰のためのものなのか?

いろんなことを考えさせられたことで、この役の先が見えました」と当時を振り返っていました。




最後の挨拶では─

綾野「今日は皆さんに会えて嬉しかったです。

みなさんにとってこの映画に出合って良かったと思ってもらえたら幸いです。

映画を見終わったら、ぜひ大切な人、家族、お子さん、兄弟、彼氏、彼女、自分にとって大切で愛おしい人を抱きしめてみてください。」

佐藤「掛け違えたボタンは掛けなおせるけど、それもできずに歩いて行ってしまう弱者がいます。

映画を見て、そのことを感じていただければ」と締めくくっていました。


映画『楽園』

2019年10月18日(金)公開

監督:瀬々敬久

出演:綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、ほか

配給:KADOKAWA

映画『楽園』公式サイト:https://rakuen-movie.jp



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