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会社員をしながら世界チャンピオンになったボクサー「木村悠」

アスリートから男前な精神を学んでいくコラム。第13回は会社員を続けながらWBC世界ライトフライ級チャンピオンになった「木村悠」さんから男前を学びます!


経歴:木村悠


1983年、千葉県千葉市出身。


中学2年生のとき、ドキュメンタリー番組がきっかけとなりフィットネスジムでボクシングを始める。

高校でボクシング部に所属し、インターハイ3位・国体2位に。


法政大学へ進学後、1年次で全日本選手権ライトフライ級優勝を果たし、帝拳でプロの世界へと足を踏み入れます。


2006年10月、デビュー5戦4勝1分、6戦目でプロ初黒星をきっかけに「自分を芯から変えたい」と商社に就職します。


2014年2月、日本ライトフライ級王座決定戦を判定で制して初のタイトル獲得。


2015年11月にはWBC世界ライトフライ級王者と対戦し初挑戦ながら王座獲得に成功。

2016年4月の王座陥落を最後に現役引退を表明し、今では商社から転職しつつも会社員を続け、各地で講演やキッズボクシングの指導を行っています。


ボクサーと商社マン、二足のわらじを履いた世界チャンピオン


前述のように、木村さんはプロボクサーになってからも商社マンを続けています。


しかし、木村さんいわく「そもそも商社に勤め始めたのは、ボクシングのため」とのことだそうで、社会に揉まれることで精神面を強くしたかったからだといいます。


「強くなりたい」という目標が定まっていたので、「この行動をとったらその目標に近づけるのか?」という基準で常に動き、仕事のストレスをボクシングで発散、次の日には気持ちをリセットしていたそうです。


言うのは簡単かもしれませんが、並大抵の努力やモチベーションで出来ることではありませんね。


「メンタルの切り替え」というのは仕事でもスポーツでも重要な要素の一つ。


フィジカルだけでなく、こういったメンタル面でも強くなければ「一流」になることはできません。


ボクシングをしていたからこそ仕事効率化につながった


日本チャンピオンになった後でも、仕事では繁忙期などに残業が必要な日もありましたが、基本的には残業をしなくてもいいように意識してスケジュールを立てていたという木村さん。


例えば「18時からは練習をすると決めていたので、仕事は17時半までに終了させる。」というふうに、とにかく効率を上げることを意識して、練習に間に合わせるようにしていたそうです。


残業しようと思えばいくらでもできるけれど、練習時間を確保するという「明確なゴール」を設定することにより、スケジュール管理を徹底出来ました。


また、仕事では納期に合わせて、逆算したスケジュールを立てますが、これもまたボクシングに役立ったのだとか。


減量は仕事と同じで、何日までに何キロ減量しないといけないという明確な目標があるので、感覚だけでなく、しっかりと堅実にプロセスを考えて体重を落としていくことが実践出来たということです。


努力する過程に意味がある


逆にボクシングから仕事に活かされたことは「分析力」。


相手のパンチを予測して動くことは、営業として円滑に業務を進めたり、仕事を獲得したりするために、相手の立場に立って物事を考える事に対して意識が向きやすかったそうです。


自分がどう仕掛けるかによって、相手にどう影響を与えられるのか、そういった分析力はデキる営業として必須の能力ですね。


現在はヘルスケアのベンチャー企業で、アスリートがキャリアアップしていくための支援を行う木村さん。

自分の経験を活かしつつ、自分自身も新しいことにチャレンジしながら、「こんなこともできる、あんなこともできる」と、現役のアスリートたちに新しい働き方を提案していっています。


たとえ目標が達成できなかったとしても、目標に向かって日々がんばってトレーニングを続けたという経験は、別の世界に行っても必ず役立つと述べる木村さん。


皆さんも、木村さんのように常に目標を立て、少しづつでも前に進んでいく生き方を見習って「男前」に近づきましょう!




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