特集>> できる大人の夜遊びを覗き見 vol.6
「ギャラリーパライソ」
カルチャーを詰め込んだアートフィールド
若者達が溢れ返り、時代の先端をゆく大阪の繁華街アメリカ村。三角公園の東向かいに位置する森ビルに、一軒のギャラリーがある。その名は「ギャラリーパライソ」。細い階段を上り3階まであがると、いつも笑顔で出迎えてくれるのが今回ご紹介するギャラリーパライソの番人、パライソプロジェクト代表を務める原田晋さんだ。
パライソがオープンしたのは今から19年前の1990年。開設者は現在イラストレーターとして活躍している小川雅章さん。彼がメキシコを訪れた際に、ある家の壁のタイルに描かれていた言葉「el paraiso(天国)」に惹かれ、帰国後日本でその屋号で店を出すことを決心する。しかし当時、既に経営していた「楽天食堂」が多忙を極めていた為、その傍らで仕掛けられるジャンルはないかと思いついたのが「ギャラリー」という訳だ。実際、楽天食堂2Fに開いたギャラリー内はいつも無人であった為、監視カメラが取り付けられていたという。その後1997年から5年間ギャラリーを閉めることになるのだが、2002年に原田さんがオーナーに抜擢され再度オープンすることとなり、今に至る。
現在パライソプロジェクトではグラフィックデザインを請け負い、大阪のフリーペーパー「広場画報」をはじめとする様々な媒体に携わる。新事業として立ち上げたパライソブックスでは、絵本の編集・作成にも取り組んでいる。その他パライソプロジェクトの活動はデザインだけには留まらず、「パライソ オフ レコード(通称:オフレコ)」というレーベルまで作り、パライソ内で音楽制作も行っているのだ。展覧会あり、ライブあり、録音ありと、“楽しい”を詰め込んだギャラリーパライソ。何ごとに対しても器用に飄々とやってのける姿を見ていると、『人生そのものが趣味』そんな言葉が良く似合うように感じる。ユニークで刺激的な感性が新しいアイデアを生み出し、“日常”を“楽しい”に変えてゆくのだろう。
【CHECK POINT】
絵画・版画・インスタレーション・写真・デザイン・イラストレーションなどの展覧会を行いたい方を随時募集しております。
あまり知られていない屋上でも野外展示ができますよ!
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